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停電と伝送路の寸断が与えた大きな影響――能登半島地震、携帯電話の通信障害

 元日に発生した令和6年能登半島地震は、最大震度7(M7.6)を記録。大津波警報も発令され、広い範囲で停電となり、一部では現在も電力が復旧していない。18日午後、NTTドコモ・KDDI・ソフトバンク・楽天モバイルによる共同会見が開催され、停電や巨大地震による土砂崩れの影響が明らかにされた。

左からNTTドコモ 小林宏 常務執行役員 ネットワーク本部長、KDDI 山本和弘 執行役員常務 技術統括本部 副統括本部長 兼 エンジニアリング推進本部長、ソフトバンク 関和智弘 常務執行役員 兼 CNO、楽天モバイル 竹下紘 執行役員 副CTO 兼 モバイルネットワーク本部長

 携帯会社の通信ネットワークにおいては、スマートフォンや携帯電話に電波を送る基地局や、通信ビルが停電の影響を受けた。また、光ファイバーなどの伝送路断が発生し、障害につながった。

 通信ビルは“円”のようなイメージで、あるビルからのルートが切れてもほかのルートから通信できるような信頼性を担保しているという。しかし今回は複数箇所で通信ビルの停電が発生した。

 4社は、移動電源車による電力救済や、仮設伝送路の敷設などによる復旧など、応急的な復旧を実施。今後は本復旧に向け、電力会社や光回線の提供会社などと連携を図っていく。