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グーグルが提供するマルチデバイス体験、Androidの「Fast Pair」利用は2022年に3億件超え

 グーグル(Google)は、同社の公式ブログ「The Keyword」において、Androidスマートフォンなどを用いた“マルチデバイス体験”について紹介している。紹介内容は、米国ラスベガスで開催中の技術イベント「CES 2023」にも出展されている。

Fast Pair

 グーグルは2017年に、ペアリング技術「Fast Pair」を導入。Android端末と、ユーザーの付近にあるイヤホンなどのデバイスをスピーディーに接続できるようになった。2022年における「Fast Pair」のペアリング件数は、3億2000万件以上になるという。

 Androidの「Fast Pair」は、スマートホームの規格「Matter」もサポートしている。

Nearby Share

 2020年に導入された「Nearby Share」を使うと、近くにあるデバイス同士で手軽にファイルを共有できる。グーグルによれば、30億台以上のデバイスが「Nearby Share」をサポートしている。

Chromecast

 日本では2014年に発売されたストリーミング用端末「Chromecast」は、バージョンアップが図られ、「Chromecast with Google TV (HD)」が2022年に登場した。

 Android端末の画面をテレビなどに投影する“キャスティング”について、グーグルでは、キャスティングをサポートするオーディオやビデオアプリが3000以上あるとしている。

Wear OS

 グーグルは、スマートウォッチ向けのプラットフォーム「Wear OS」の改良に投資を続けている。2021年5月以降で、アクティブなWear OSデバイスは3倍以上に増えているという。

 最新バージョンの「Wear OS」では、「Pixel」スマートフォンのカメラシャッターを遠隔で操作したり、「Google Home」アプリを使ってスマートホーム機器をコントロールしたりできる。

Chromebook

 ChromeOSの「Phone Hub」機能を使うことにより、Chromebookの画面でスマートフォンの通知を確認できる。

 「CES 2023」では、最新のChromebookとして、ASUSから「Chromebook Vibe CX34 Flip」、HP(ヒューレット・パッカード)から「Dragonfly Pro Chromebook」が発表された。

スマートフォンをGoogle TVのリモコンに

 「Google TV」アプリをインストールすることで、スマートフォンをリモコンのようにしてテレビを操作できる。「Google TV」をサポートするデバイスとして、TCLの「Q」シリーズやハイセンスのULEDテレビなどが今年発売されるという。

自動車との連携

 カーナビと連携して使用するアプリ「Android Auto」を用いることで、さまざまな情報を車載のディスプレイ上で確認できる。

 また、グーグルのシステムをビルトインとして搭載する車も提供されている。ホンダの新型アコードなどがその例として挙げられ、「Google マップ」などを直接利用できる。