グーグル、「Google フォト」の写真の撮影場所の推定方法を変更

　米グーグル（Google）は、「Google フォト」における写真や動画に関して、撮影場所の推定方法を変更した。撮影場所の推定について、ロケーション履歴の情報が用いられなくなる。

　「Google フォト」では、場所ごとに写真や動画を検索する機能が実装されている。カメラの位置情報をオンにしている場合や、手動で撮影場所を追加した場合は、写真に位置情報が付加されていることがある。

　従来、位置情報がない写真については、目立った建物の情報やGoogle アカウントのロケーション履歴などに基づき、撮影場所が推定されていた。

　今回の変更で、「Google フォト」に新たに追加された写真や動画に対して、ロケーション履歴の情報に基づく撮影場所の推定が行われなくなった。ただし、写真の中に目立った建物が写っている場合などは、引き続き撮影場所の推定を利用できる。「Google フォト」上で、機能のオン・オフを切り替えられる。

　変更は数カ月かけて段階的にリリースされ、「Google フォト」を開くと、既存の推定撮影場所の保持または削除を選択するよう求めるメッセージが表示されるという。2023年5月1日までに保持を選択しなかった場合、それらの撮影場所情報は削除される。なお、写真は削除されない。

　この変更は「Google フォト」の撮影場所に影響するものであり、ロケーション履歴への影響はないという。また、カメラの位置情報の設定を変更したい場合は、デバイス側の設定で変更する必要がある。