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クアルコム、新チップセット「Snapdragon 8 Gen 1」を発表

 米クアルコムは、モバイル向けの新チップセット「Snapdragon 8 Gen 1」を発表した。ソニーやシャープ、シャオミやOPPOが採用し、同チップセットを搭載したデバイスは2021年末までに発売される予定。

パフォーマンス

 4nmプロセスの「Snapdragon 8 Gen 1」は、最大3.0GHzの「Kryo CPU」を搭載する。CPUコアは「Cortex-X2」。パフォーマンス速度は従来から20%アップし、省電力性も30%向上した。

 また、「Adreno GPU」は先代から30%高速化し、省電力性も25%アップ。同じ消費電力で2倍のフレーム数を生み出す「Frame Motion Engine」を搭載し、快適なゲームプレイが実現する。

通信

 「Snapdragon 8 Gen 1」は、第4世代の「Snapdragon X65 5G Modem-RF System」を搭載。ダウンロード速度は最大10Gbpsになる。

 また、3GPPが定義する5Gの規格「Release 16」や、5Gのアップリンクキャリアアグリゲーションに対応している。

 さらに、「Qualcomm FastConnect 6900」が、Wi-Fi 6および6Eで最大3.6Gbpsの通信速度をサポートする。

カメラ

 カメラ周りでは、18ビットの画像処理プロセッサ(ISP)を搭載した「Snapdragon Sight」を採用。画像処理のスピードは最大で毎秒3.2ギガピクセルとなり、従来との比較で4000倍以上のデータを取り込めるようになった。

 また、8K HDRビデオの撮影にも対応しており、夜景モードにおける性能も向上した。

AI

 「Snapdragon 8 Gen 1」が搭載する第7世代の「Qualcomm AI Engine」には、プロセッサとして「Hexagon」が採用されている。AIのパフォーマンスは、4倍高速化した。

 また、写真撮影において効果的なボケを生み出すフィルターとして、「Leica Leitz Look」も搭載している。

オーディオ

 オーディオ面では、Bluetoothの次世代音声規格である「LE Audio」に対応。「LE Audio」ではコーデック「LC3」が採用されており、高い品質と低い消費電力を両立する。

 CD音質の音楽をワイヤレスで楽しめる「aptX Lossless」もサポートする。