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クアルコムの新チップセット「Snapdragon 8 Gen 1」、CPUのコア構成やパフォーマンスは?

 クアルコムは1日(日本時間)、モバイル向けの新チップセットとして「Snapdragon 8 Gen 1」を発表した。

 本記事では、「Snapdragon Tech Summit 2021」における同チップセットの解説のうち、パフォーマンス面に焦点を当てて紹介する。

CPUのコア構成

 「Snapdragon 8 Gen 1」が搭載する「Kryo CPU」はオクタコア構成で、内訳はCortex-X2(1コア)+Cortex-A710(3コア)+Cortex-A510(4コア)。

 商用のモバイルプラットフォームとしては初めて、Cortex-X2をベースにしている。最大3.0GHzのCortex-X2は、CPU性能を20%向上させ、最大30%の性能向上を実現する新しいコアとなっている。

 パフォーマンスコアと呼ばれるCortex-A710は2.5GHzで動作し、エフィシエンシーコアと呼ばれる1.8GHzのCortex-A510が、日々のタスクの大部分を担う。

 L3キャッシュは4MBから6MBへと増えた。先代の「Snapdragon 888」と比べ、優れたシステムパフォーマンスを長時間維持できる。

GPU

 新たな「Adreno GPU」は、レンダリング能力が30%アップしている。また、電力効率も25%向上したことで、スマートフォンを使った長時間のゲームプレイをサポートする。

 そのほか、「Frame Motion Engine」や「Adreno Control Panel」といった高度な機能も追加されている。

AIエンジン

 スマートフォンを使った音声検索などで大きな役割を果たすAI(人工知能)。モバイルユーザーの97%が、AIを搭載した音声アシスタントをすでに利用しているという。

 また、クアルコムのAI技術が搭載されたデバイスは、現時点で18億台にのぼる。

 「Snapdragon 8 Gen 1」における第7世代の「Qualcomm AI Engine」は、プロセッサとして「Qualcomm Hexagon」を搭載。先代よりも2倍高速化したTensorアクセラレータに加え、2倍大きくなった共有メモリも備えている。

 これらにより、第7世代のQualcomm AI Engineのパフォーマンスは、先代に比べて最大4倍になるとされている。