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クアルコムの次期スマホ向けチップは「Snapdragon 8 Elite Gen 5」に

 クアルコムは、次期モバイル向けプラットフォーム「Snapdragon 8 Elite Gen 5」を近日発表する。同社ブログでは、その名称の由来が紹介されている。

 クアルコムでは、スマートフォン向けのチップセット(SoC、CPUやGPUなどがセットになった部品)をスマホメーカーに提供している。上位の8シリーズ、次いでSnapdragon 7シリーズ、Snapdragon 6シリーズなどが揃えられており、2024年秋には、CPUコア技術を刷新した最上位製品「Snapdragon 8 Elite」を発表していた。

 「Snapdragon 8 Elite」を継ぐ形で今年登場するという製品が「Snapdragon 8 Elite Gen 5」になる。同社ブログでは、「エリート」という愛称は、クアルコム製品のなかでも業界をリードするフラッグシップに与えられると解説する。

 一方、気になるのは「Gen 5」。訳せば「第5世代」ということになるが、昨年、初代の「Snapdragon 8 Elite」が登場したばかり。

 なぜ「Gen 2」ではないのか……という疑問に、ブログを執筆した同社CMOのドン・マグワイア氏は「Snapdragonのプレミアムな8シリーズとして5世代目になるから」と解説する。

 確かに、命名規則がリニューアルされた2021年の「Snapdragon 8 Gen 1」以降、2022年の「Gen 2」、2023年の「Gen 3」、そして2024年の「Elite」と続いてきたことを考えると、プレミアムクラスのスマートフォン向けチップとしては「第5世代」ということになる。Eliteという新たな名称を採用してもなお、プレミアム向けの製品シリーズとしての系譜・ロードマップを伝えやすくなるということでの名付けのようだ。

 同社では、製品の能力(パフォーマンス)、発売時期(タイミング)、クアルコム内での位置づけ(ポートフォリオ)といった点から製品の名称を決めている。「Snapdragon 8 Elite Gen 5」もそのルールに従っており、命名の規則性は変わっていない。

 まもなく発表されるという「Snapdragon 8 Elite Gen 5」は、エリートという名にふさわしい機能、体験、イノベーションをもたらす製品とのことで、マグワイア氏はブログを通じて今後へ期待するよう呼びかけている。