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「5Gのミリ波、Sub-6の16倍高速」、クアルコムがOoklaスピードテストのデータで

 米クアルコム(Qualcomm)は、米国内で一般ユーザーが商用デバイスを用いたスピードテストの結果、ミリ波と呼ばれる周波数帯域での通信速度が、Sub-6と呼ばれる帯域での通信よりも16倍高速だったと発表した。

 スピードテストは、Ookla社のサービスで計測されたもの。ミリ波は30GHz帯~300GHz帯の周波数を意味する言葉で、5Gでは26~30GHz帯が使われる。一方、Sub-6は6GHz帯以下の周波数を指す言葉。

 日本や米国の5Gサービスではミリ波の活用が始まっている。クアルコムによれば欧州、東南アジアに加え、オーストラリア、中南米でも導入が予定されているほか、中国では2022年の冬季五輪に向けてミリ波のサービスが始まる。

 ミリ波は、これまでの周波数と比べ、より多くの幅を携帯電話用に活用できるよう割当てが進められており、高速な通信を実現。一方で、直進性が高く、低い周波数と比べ、隅々まで届きにくい。

 クアルコムでは5月19日と20日にプライベートイベント「Qualcomm 5G Summit」を開催する。その場でミリ波がもたらすユーザー体験についても紹介するという。