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政府が新型コロナワクチンの「接種証明書」7月26日から発行へ、アプリ連携は検討

 加藤勝信官房長官は、7月12日午前の会見で、新型コロナワクチンの接種証明書(ワクチンパスポート)を7月26日から各自治体で申請の受付を開始すると発表した。

 発行手数料は当面無償で、郵送の場合は実費がかかる見込み。紙での発行となり、デジタル化は並行して進められる。

加藤官房長官

接種証明書とは

 ワクチンパスポートとも呼ばれる接種証明書は、予防接種法施行規則の一部改正省令が12日付けで公布され、26日から施行されることにあわせて発行されることになった。

 まず海外渡航時で、渡航先に提示する目的で発行される。渡航先でどう活用されるかは、今後、最新の状況が外務省のWebサイトで案内される。

 加藤官房長官は、申請~発行まで、場合によって自治体によって異なると説明。即日できるところもあれば、そうでないところもある、とした。

手続き

 6月25日および7月9日には、厚生労働省から各自治体に向けた発行手続の説明会が実施済み。そこで開示された資料によれば、まず7月13日~16日に発行テストが実施される。

 発行時の手続としては、接種済証や予診票の写しなどを持参することになる。その後、ワクチン接種記録システム(VRS)を参照する。VRSでの照会は、接種券番号、マイナンバー、あるいは氏名・生年月日などを用いることが想定されている。証明書には、氏名やワクチンの種類、接種日、発行機関などが示される。

申請書のイメージ
関連書類
VRS画面イメージ
接種証明書のイメージ

デジタル化も検討

 6月25日の説明会では、ワクチンパスポートのデジタル化として今後、2次元コードの発行、あるいはデジタル証明書アプリ(接種証明書の2次元コードを読み取るアプリ)との連携が並行して検討される方針が示されている。

発行開始までの流れ(6月25日の自治体向け説明会資料より引用)