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「新型コロナ」ワクチン接種記録でタブレット活用、政府がドコモ/NTT Comと契約

 政府は、2月26日付で、ワクチン接種記録システムのデータ入力支援業務に関して、NTTドコモおよびNTTコミュニケーションズ(NTT Com)と随意契約を締結した。

 新型コロナウイルスのワクチン接種では、接種したことを記録するシステムが運用される。そのデータの入力でタブレットを用いることになる。ドコモがタブレットの準備と通信回線の提供、端末管理を担う。ドコモと政府の契約金額は37億180万8000円。

 NTT Comはキッティング、配送・回収、ヘルプテスクの運営と故障対応、プロジェクト管理を担う。こちらの契約金額は10億9978万円。

ワクチン接種記録システムの全体像と流れ(政府CIOポータル資料より)

 選定にあたっては、タブレットを4万1000台用意し、なおかつ、セキュリティや通信時の暗号化など初期設定を進められること、3月中に初期設定を行い、全国の接種会場に配送できることが条件となった。

河野大臣

 河野太郎内閣府特命担当大臣(行革担当、ワクチン担当)は2日の会見で「ワクチン接種の会場で、タブレットを用いて(接種券の)バーコードを読み込む予定としている。このタブレット端末の契約をした。端末レンタル、通信回線の提供、配送・回収、故障対応、ヘルプデスクなど一連の業務を含んだものになる。全国の接種会場で端末を用意したい」と語った。

 調達する台数について、平井卓也デジタル改革担当大臣は、「当初予定していた会場は4万1000台でおおよそカバーできる」と説明した。