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政府の新型コロナ陽性者との接触を通知するアプリ、開発状況を公表

 政府の「新型コロナウイルス感染症対策テックチーム」は5月8日、第3回となる会合を開催し、チームに参加するコード・フォー・ジャパンは、新型コロナウイルスの陽性者と接触した可能性を通知する接触確認アプリ「まもりあいJapan」の開発状況を公表した。

 コード・フォー・ジャパンは、アプリ提供に向けた課題はすでに解決しており、AppleやGoogleによる共通APIの提供を前提とした実装が完了していることを明らかにした。都道府県や保健所、医療関係者へのヒアリングにより、現実的なアーキテクチャや医療現場への負荷がかからない適切なワークフローを設計したという。

 プラ―バシーへの配慮やセキュリティ面においても、プライバシー専門家チームによる協力や、欧州連合(EU)の一般データ保護規則(GDPR)水準のレビューを実施したとしている。

 アプリをインストールした端末内には日ごとに生成される完全匿名のランダムIDを保管し、ユーザーのうち誰かが陽性と確認されると、接触をしたとみられるユーザーに対しアプリ上でメッセージなどを配信する。接触の検知にはBluetooth LEを利用し、GPSといった個人の詳細な位置情報は利用しない。接触判定処理はサーバー上では行われず、アプリをインストールした端末内で行われる。