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新型コロナの濃厚接触を検知するアプリ、5月上旬提供に向けてコード・フォー・ジャパンが開発中
2020年4月16日 12:35
コード・フォー・ジャパンは、有志のエンジニアと企業によって開発を進めている「コンタクト・トレーシング・アプリ」の開発状況を明らかにした。同アプリは、新型コロナウイルス対策の一環として、ユーザーに対し、陽性判定者との濃厚接触の可能性を知らせるアプリで、5月上旬の提供を目指している。
コンタクト・トレーシング・アプリは、アプリのユーザー同士が一定の距離と時間を同じ空間で過ごすと、端末内に暗号化された情報を保管し、ユーザーのうち誰かが陽性と確認されると、濃厚接触をしたユーザーに対し、アプリ上でメッセージや適切な情報を届けるというもの。
アプリにより、気付かないうちに自分が感染していた場合、早期に通知を受けることで他者への感染を防ぐことができる。また、感染経路の追跡も可能になり、感染の広がりを抑えることが期待されている。
GPSなどといった個人の行動を推測できる情報を使用しないなど、プライバシーの保護は維持していく。本人や濃厚接触者には、いつ、どこで、誰と接触したかは通知されない。また、陽性判定者の情報入力は、行政職員に限定する。
すでに海外では、同様の取り組みが行われており、シンガポールのGovTech Teamで開発されたものを参考に開発しているという。10日(現地時間)に発表されたAppleとGoogleによる共通規格にも対応する予定。
コード・フォー・ジャパンは、ほかにも東京都からの要請を受け、東京都公式の新型コロナウイルス感染症対策サイトを開発し、3月3日から公開している。Webサイトのソースコードは、オープンソースとして公開されており、東京都以外の自治体も新型コロナウイルス対策サイトとして活用している。