ニュース

「接触確認アプリは今週中」、菅官房長官がコメント

 菅義偉官房長官は、15日の記者会見で、新型コロナウイルス感染症の感染経路の拡大防止に役立つアプリ、いわゆる接触確認アプリについて、今週中にも提供する方針とコメントした。

 菅官房長官は「スマートフォンの無線通信機能を利用して、自らが陽性者と接触した可能性について、通知を受けることができるものであり、今週中のリリースを目指し、現在、開発の最終段階にあると聞いています。個人情報はまったく取得しない、安心して使えるアプリであり、利用者が増えることで感染拡大の防止に繋がる。そうしたことが期待されていると考えており、多くの皆さんに活用いただけるようになればと思っています」と語った。

厚生労働省のアプリ仕様と使い方

 接触確認アプリ(濃厚接触通知アプリ、コンタクト・トレーシングアプリとも)は、厚生労働省から6月中旬にも提供される予定。スマートフォンのBluetooth機能を用いて、接触した人同士が互いのことを知らずとも、半径1m以内に15分以上、近くにいれば記録する。仕組みとして、グーグルとアップルが開発したものを活用している。

 位置情報は取得せず、連絡先(ユーザーの氏名や電話番号)を求められることもない。Bluetoothをオフにすると記録されない。記録から14日経つと自動的に無効となる。利用にあたってはユーザーの同意が必要で、いったん同意しても、アプリを削除して記録を消すこともできる。

 ユーザーがもし新型コロナウイルス感染症の陽性と診断されると、新型コロナウイルス感染症等情報把握・管理支援システムか(HER-SYS)から処理番号が送られる。この処理番号と添えて、アプリから陽性である旨を申告する。寄せられた報告と処理番号をもとに、通知サーバーから、その人の近くにいた人のスマートフォンへ濃厚接触していた可能性が通知される。通知は1日1回。

 アプリを使うことはもちろん、アプリを入れても報告するかどうか、ユーザー自身が決めることになる。活用するメリットとして厚生労働省では、陽性者から他のユーザーへ、接触した可能性が通知されることで、検査の受診などのサポートをいち早く請けられ、感染拡大の防止に繋がるとしている。