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安倍総理、「濃厚接触通知アプリ」6月中旬導入とコメント

 安倍晋三総理大臣は、25日夕刻の記者会見で、新型コロナウイルス感染症対策として「接触確認アプリ」、いわゆる濃厚接触通知アプリ(コンタクト・トレーシングアプリ)を6月中旬にも導入することを明らかにした。

 濃厚接触通知アプリは、新型コロナウイルス感染症の陽性と判断された人と一定時間、近くにいた人へ通知されるスマートフォンアプリ。日本ではかねてよりグーグルとアップルの仕組みを採用する方針が明らかにされていた。そのグーグルとアップルは、5月21日、アプリを開発できる正式な仕様(API)を公開している。

安倍総理の説明(濃厚接触通知アプリに関する部分のみ)
「感染者の増加スピードが再び高まり、二度目の緊急事態宣言発出の可能性もあります。しかし、私は外出自粛のような、社会経済活動を制限するようなやり方はできる限り避けたいと考えています。市中感染のリスクを大きく引き下げていけば、それが可能となります。

 そのためには、感染者をできるだけ早期に発見するクラスター対策を一層強化することが必要です。その強化は、接触確認アプリの導入です。

 スマートフォンの通信機能により、陽性が判明した人と、(その人の)一定時間近くにいた人が判明した方々、つまり濃厚接触の可能性が高い方々へ自動通知することで早期の対策に繋げるアプリです。

 先月(2020年4月)、オックスフォード大学が発表したシミュレーションによれば、アプリが人口の六割近くに普及し、濃厚接触者を早期に確認できればロックダウンを避けられる、大きな効果があるという、研究があります。我が国では、個人情報をまったく取得しない、安心して使えるアプリを来月中旬をめどに導入する予定です。どうか多くの皆さんにご活用いただきたいと思います」