スタパ齋藤のApple野郎

1984年の憧れが蘇る。初代Macintosh風デジタル時計「Maclock」が楽しいカモ♪

 SNSやAmazonでチラチラ見かけていた「Maclock」と呼ばれる置き時計。1984年に発売された初代Macintoshコンピューターをフィギュア化したようなデジタル時計だ。

「Maclock」と呼ばれるデジタル時計。置き時計で、サイズは80×91×112mm、重さは229g。USB-Cで充電して使い、バックライトをオフにした状態で最長約60日間動作する。複数のブランドから同じものと思われる「Maclock」が発売されていて、Amazonでは3000円~6000円くらいの価格レンジで売られている。

 初代Macintoshは上記のとおり1984年に発売された「元祖Mac」とも言えるマシンだが、俺にとっては「憧れのパソコン」であった。初代Macintosh発売当時の俺は20歳であり、かつ、初代Macintoshは70万円くらいで発売されたから。

 パソコンといえば文字ベースのインターフェース(CUI)が主流だったが、初代Macintoshはゴージャスでグラフィカルなインターフェース(GUI)を備えた魅力的な存在。だが、当時の俺にとっては全然買える価格ではなかったので「憧れ」。

 そして現在。3000円とか4000円とかでけっこうリアルな初代Macintoshのフィギュアが買えるなら……とか思ったものの、いやあんなデジタル時計買っても便利なハズがない……とも思ったりしつつ、でもやっぱり……と気の迷いから購入に至った。

 購入時には「きっと一瞬で飽きるんだろうなぁ」と思ったのだが、手に入れてみたら案外イイ♪ このテのオモチャにしてはいろいろと凝っていて、なかなか楽しめるのであった。

MaclockとiPhone 16 Pro Maxを並べた様子。フィギュアとしてのMaclockはけっこう大きめだ。

 ただ、Maclockには残念ながらキーボードとマウスは付属しないのであった。……でもなんかキーボード&マウス付きモデルとか出てきそうな気が。というか出てきてほしいかも~。

リアルなつくり、目を引く存在感、芸の細かさも楽しい♪

 購入後まず驚いたのが、初代Macintoshフィギュアとしてのつくりのよさ。たぶんリアル初代Macintoshユーザーだった人が見たら「ここは違うなぁ、あぁここも違うし」と突っ込みどころが多いのだと思うが、憧れていただけの立場の俺からすると「あぁっアレだMacintoshだ!」と喜べるリアルさがある。そんなMaclockのディテールを写真でご紹介。

電源オフの状態。付属のフロッピーディスク「システムディスク(OSが入っているディスク)」を挿入することで電源が入る。昔のパソコンを彷彿とさせる愉快なギミックだ。
システムディスクをスロットに挿して電源を入れると、「Happy Mac」と呼ばれる「あの笑顔マーク」が表示される。電源オン時はバックライトが消灯状態だが、本体上部をタッチするとバックライトが点灯する。画面表示はCRT(ブラウン管)を模したもので、画面周囲が黒くカーブを描いている。画面前面も曲面になっているという凝りようだ。
紙ステッカーが付属し、これを貼ることで細部のリアルさを高められる。本記事写真のMaclockは紙ステッカー貼付済み。
表示はHappy Mac以外に3種類ある。これは時計表示。
これはカレンダー表示。時計表示とカレンダー表示は、中央の大きな数字が時刻なのか西暦なのかの違い。時計は12/24時間表示を切り替えられる。上に表示されているのは気温で、摂氏と華氏を切り替えられる。ほか、充電中は雷マークが表示されたり、アラーム使用時にはその表示も出る。右上に電池マークがあるが、これはこの表示で固定されているようで、電池残量はわからない。ちなみに俺が買ったMaclockの気温表示は故障のようで、ずーっと19.0度が表示されている。でもメンドクサいから返品とか交換とかはしていない。
アラーム表示もある。アラームは、オフ、1回だけ、ウィークデー、月曜から土曜、毎日の設定で使える。
画面下部にはダイヤルと2つのボタンがある。ダイヤルでバックライトの明るさを無段階で調節できたり、各種設定時に数値などを変えられたりする。ボタンでは時計/カレンダーやアラームの表示切り替えを行う。なお、時計やカレンダー、アラーム、画面の明るさなどは、システムディスクを抜いて電源オフにしても保たれている。設定時の操作性は平易でそこそこイイ感じ。
初代Macintoshのプロポーションが見事に再現されている。
かっこいいコンピューターである。
背面には電源スイッチやポート類なども見える。実際に使えるのは充電用USB-Cポートだけ。

 という感じで、存在感やプロポーションがかなりリアルなのだ。また本体や画面の色合いもリアルで、見るたびに「こういうコンピューターがまた発売されたら楽しいのになあ」みたいな気分になる。

 こういうのを見ていると「iMac版とかMacBook版とかのMaclockも発売されればいいのに」とか思ってしまいつつ、「さらにPC-9801版とかMZ-80B版とかも出(以下略)」と俺内部のノスタルジーが騒ぎ出すのであった。

デジタル時計として実用的なのか?

 デジタル表示の置き時計として使えるMaclockだが、実用性はフツーにある。のだが、満充電からバックライトオフ状態で60日しか連続稼働しないとか、画面上の情報量が少ないとか、4000円前後のデジタル時計としてのコストパフォーマンスはけっこうヒドい。

 また、俺が手に入れたMaclockは、先述したが気温表示が故障しており19.0度しか表示されない。そこまで含めるとデジタル時計としての品質もコストパフォーマンスもかなりヒドい。

 これが電波時計であり、かつ満充電から1年使えるとかなら「外観のよさも含めて極めて高いコストパフォーマンス」とか言えるが、そこまで実用的ではないのであった。なので「デジタル時計としても使えるから」という後押し理由を引っさげての購入はしないほうがいいだろう。

 Maclockは、やはりその存在感や雰囲気がすべてだと思う。初代Macintoshに魅力を感じた人にとって「見ているだけで和む・懐かしめる・当時の記憶が蘇る」といった魅力がある。

 俺的にとくに魅力を感じるのは、そのサイズ感。フィギュアとして小さくないという点がいい。チマチマしたサイズ感ではなく「フィギュアとしてはちょっとデカ過ぎ?」みたいな感じで大きめなのだ。

Maclockを手に持った様子。初代Macintoshの実サイズとザッと比べると、Maclockは1/3サイズのフィギュアだ。

 まあフィギュアとしてこういうサイズだから、細部もよりリアルにつくり込めたのだと思う。感じ方は人それぞれだが、カプセルトイ「ガシャポン」のサイズ感だと、フィギュア自体が魅力的であっても、実物を手にすると「やっぱりディテールのリアルさまでは無理なんだなぁ」と冷めてしまったりする俺だ。

 あと、このくらいのサイズ感があると、ちょっと夢が膨らんだりも。たとえば「電池抜いてUSB給電式の置き時計に改造しようかな」とか「ディスプレイ部分に表示を切り替えられるナニカを入れられないかな」とか。

 4000円前後のガジェットを改造するとなると、失敗を考えたりして少々勇気が要るが、「Maclockの魅力をさらに高める方法は……」とあれこれ妄想できるあたりも楽しい。

 というわけで、想像していたよりはかなりよくデキているMaclock。むか~しのMacがちょっと好きって人は、Maclockをチェックしてみると愉快かもしれない。

Amazonで購入
スタパ齋藤

1964年8月28日デビュー。中学生時代にマイコン野郎と化し、高校時代にコンピュータ野郎と化し、大学時代にコンピュータゲーム野郎となって道を誤る。特技は太股の肉離れや乱文乱筆や電池の液漏れと20時間以上の連続睡眠の自称衝動買い技術者。収入のほとんどをカッコよいしサイバーだしナイスだしジョリーグッドなデバイスにつぎ込みつつライター稼業に勤しむ。