スタパ齋藤のApple野郎

Mac Proを6年使い、2021年の晩夏に思う

Mac Pro(Late 2013)だから2013年12月発売モデルの話だゼ!!!

現在使用中のApple「Mac Pro(Late 2013)」。スペックは、プロセッサが3.0GHz 8コア、メモリが32GB(8GB×4)、ストレージが1TB SSD、グラフィクスはデュアルAMD FirePro D500 GPU。購入時の税込価格は87万2080円

 俺の場合、2015年にメインPCをWindowsからMacに乗り換えたのであった。細々したWindows上の面倒がありつつ、サブとして使っていたMacBookがかなり良かったりして、「じゃあmacOSに移行してみようかナ」と思い切ったのである。

 最初は半分お試し的に、けっこう気合の入ったスペックのWindowsデスクトップマシンからMac miniへと移行。買ったMac mini(Mac mini Late 2014)の構成は、プロセッサが1.4GHzでデュアルコアのIntel Core i5、メモリが8GB、ストレージが1TBのFusion Driveという感じで、税込価格10万8864円。

 しかしコレだとmacOS上の仮想マシンでWindowsを動かすのにかなり非力。しかしそれ以外については「これならMacをメインマシンにしても問題ない」と判断し、ハイエンドデスクトップMacことMac Pro(Late 2013)を購入したのであった。

 それを2015年9月23日注文。間もなくセットアップしてメインマシンとして使いはじめたので、まあだいたい2015年10月から使用開始って感じですな。そして現在、そのMac Proを使い始めて約6年が経過した。

 ということで以降、6年間Mac Proを使ってきてどうだったのか? 現在はどう使えているのか? といったことについてザザッと書いてみたい。もう売ってない古いマシンだし、ベンチマークとかそーゆー話ではなく、「2013年発売のMac Proを2021年でも使っているヤツの話」として俺的視線で書いてゆきたいッ!!!

ほとんど問題ナシ、現在「398円@1日」で運用中

 まず6年使ってきて、現在の実感から。率直なところ「新しいMac Pro欲しいナ」とは思うものの、欲望とかを廃して実用性だけを考えて言えば「全然問題ナシ」という使い心地だ。

 俺の場合、高精細グラフィックの3DゲームとかをPCでやらない(PS4とかではやる)し、4K動画の編集とかもたま〜にしかやらないし、大量のRAW画像の連続現像とかもやらない。主にはテキストエディタでの原稿書き、Adobe InDesign上での原稿書きや画像流し込み、Webでの調べ物、テザー撮影(静止画)、やや高解像度の静止画編集(Adobe Photoshopなどを使用)といったところ。

2021年9月現在の自室仕事場。昇降デスクにデスクトップPC一式を乗せて使っている。ディスプレイは4K/約43型
Mac Proは赤矢印の場所に置いている。落下防止処置済み

 使っているMac Proのスペックを改めて書くと、プロセッサが3.0GHz 8コア、メモリが32GB(8GB×4)、ストレージが1TB SSD、グラフィクスはデュアルAMD FirePro D500 GPU。ディスプレイはDELL「P4317Q 42.51インチ 4Kマルチモニタ」

 購入当時の俺としては、「俺の用途には、ここまでのスペックのMac Proは要らないんじゃないかナ」と思った。のだが、長年の経験上「デスクトップPCを買うならできるだけハイスペックのものを」というのがアタマにあった。理由は、購入時の目的をちょうど果たせるくらいの性能だと、「今時のPCは性能上がったからもっと重い処理でもやれるっしょ」的に新OSや新アプリにより間もなくPCのリソースが使い果たされてしまいがちだから。

 でもまあ最近はゲームとかバーチャル方面とかじゃなければ、そーんなにアプリもOSも(Windowsは知らんけど)PCのリソースをむやみに消費しないような気がする。そういったこともあってか、2013年発売のMac Proは、現在2021年でも「全然問題ナシ」というパフォーマンスを発揮してくれているようだ。

 無粋だが、ちょっと皮算用してみよう。購入時の税込価格が87万2080円で、これを約6年使用していて……。

 毎年かかっている金額は、約14万5000円。毎年14万か〜。でもまあ現役バリバリな感じで使えるMac Proなので納得できるかな、と。

 毎月かかっている金額は、約1万200円。毎月1万円だと、それなりにお金かかってるって感じ? まあでもコレがないと快適に仕事できないしなぁ……と思うと大いに納得。

 毎日かかっている金額は、約398円。400円か〜。いや毎日400円でこのマシンをリースしていると考えると……いやいや俺の仕事のコアのマシンなので、こういう使い心地なら全然問題なく日額400円でサブスクリプションしていると思う。

 ま、ほかにもお金かかってますけどネ。アプリやストレージのサブスクリプションとか、周辺機器代とか、通信費とか電気料金とか。

 あと、ここ2年は毎日ずーっとMac Proとともに長時間過ごしている。コロナ禍で。ともあれ使えば使うほど日が経つほどにMac Proのコストパフォーマンスが上がっていくと考えると、「あ〜このスペックのMac Pro買って良かったなぁ」としみじみ思うのであった。

Mac Pro(Late 2013)の残念な点とは? 最新Mac Proは買わないの?

 とても快適に使えているMac Pro(Late 2013)。とは言っても、マシンが古いことからくる鬱憤は僅かにある。

 例えば「Sidecar」が使えないこと。Sidecar(サイドカー)はiPadをMacのサブディスプレイとして使える機能。macOS Catalina(10.15)から搭載されたOS標準の機能だ。macOS Catalinaは2019年10月8日から提供が開始された。

 だが、俺の最強に強まっているMac Pro(Late 2013)は、「Sidecarのシステム条件」から外れているのだッ!!! 最強に強まっているというのに!!! 具体的なSidecar対応Macはだいたい2016年以降に発売されたモデルで、Sidecar対応Mac Proは「2019年に発売されたモデル」となっている。

 Sidecarが使えるようになったとき、わー俺もそれヤルやるヤル〜とテンション上げて試そうとして「システム条件外」だと知ったときはヒッジョーに悲しかった。まあ2013年発売のMacが2019年のmacOSの新機能……には、ね、とは思った。

 だがしかし!!! Sidecar使いた〜い!!! と強く思うと同時に、2019年当時に「そうかこのMac Proはもう使って4年も経ってるんだし買い替えどきかもネ♪」とか前向きっつーか前のめりで考えて、2019年モデルのMac Proに買い替えようとした俺なのであった。

 実際、Mac Pro(2019)のスペック詳細を調べ、価格を見積もり、予算を捻出した。そして最後の確認でMac Pro(2019)のサイズをチェックしたら……「でかっ!!!」と驚いた。「これは新たにMac Pro(2019)置き場を作る必要があるな」と。

 そこでちょっと冷静さを取り戻して考えた。そして考えるほどに「いや単にサブディスプレイ買えばいいし」「それに俺的に未知のMac Pro(2019)より、現在毎日使用中のMac Pro(Late 2013)の方が良いのでは?」と思うように。

 Mac Pro(Late 2013)がイイと思う理由は、静音デスクトップPC野郎の俺にとって「このMac Proは静音性が抜群でありつつ高性能でもありつつフットプリントも極小で理想的」であった。直径18cm弱なので、小ぶりの皿が置けるようなスペースに設置可能なのだ。そして俺的使い方をしているぶんには、室温が30℃くらいあっても十分に静音で、パフォーマンスも十分。2013年発売のマシンで購入後6年も経っているのに「すごいなこのMac」と改めて思えるほど優れた“高性能静音デスクトップPC”なのである。

Mac Pro(Late 2013)本体。あっ写り込みが!!! ともあれ静音性が高くフットプリントも小さく、処理性能も高く、メンテナンスもしやすく、さらには外見も美しいMac Proなのである
筒状の「ガワ」はスコッと上に外せる。緩やかな空流により排熱しているためか、たまに「ホコリを除去しよう」とこの状態にしても、ほとんど汚れていなかったりする

 筒状Mac Proのガワを外した状態ってダース・ベイダーの中身っぽくてカッコイイっすね〜。てかアレっすかね、ガワを外したらダークサイドで、ガワをかぶせたらライトサイド、みたいな?

 ともあれ、たぶんMac Pro(2019)も排熱性能も高いだろうし、ファンも大きそうなので、きっと静音なんでしょうな。処理性能やインターフェース速度も高いだろうし。個人的にはあの外見も好きだ。

 ただ、筒型のMac Proも、新しいのを再度発売して欲しいと思う。パーソナルユースのMacとして非常に完成度が高いからだ。Mac miniとMac Proの間の、微妙に足りないレンジとして出てくれたりしたら嬉しいナ〜、と。新たな筒状Mac Proの登場を待っている。

 ……でもでもぉ〜次のMac Proが筒状じゃなくてもぉ〜、新型Mac Pro出たら買うかも。高速なインターフェース試したいし8Kビデオ編集とかも体験してみたいしiPadつなげてSidecar(以下略)。

スタパ齋藤

1964年8月28日デビュー。中学生時代にマイコン野郎と化し、高校時代にコンピュータ野郎と化し、大学時代にコンピュータゲーム野郎となって道を誤る。特技は太股の肉離れや乱文乱筆や電池の液漏れと20時間以上の連続睡眠の自称衝動買い技術者。収入のほとんどをカッコよいしサイバーだしナイスだしジョリーグッドなデバイスにつぎ込みつつライター稼業に勤しむ。