スタパ齋藤のApple野郎

iPhone 16やiPhone 16 ProにApple Watch Series 10――Appleの新製品発表会、感想を語ってゆきたいッ!!!

 毎年恒例、Appleのイベント。Appleの新製品発表会だが、2024年9月10日2時(日本時間)に行われた。Apple野郎なので夜中に始まっても思わず観てしまうわけだが、どんな新製品が発表になったか、そして俺的にはどこを注視したかなどについてザッと書いてゆきたいッ!!!

いつものように独自ストーリーのビデオが流れたあと、Tim Cookパイセンが登場してイベント開始。

 今回発表された新製品は、順に、「Apple Watch SERIES 10」「Apple Watch ULTRA 2(の新色ブラックチタニウム)」「AirPods 4」「AirPods Max 4」「AirPods Pro2(のアップデート)」「iPhone 16」「iPhone 16 Pro」

 けっこうたくさん! って感じではあるが、俺的にはiPhone 16各機で使えるようになるAI機能「Apple Intelligence」がヒッジョーに気になった。スゲく便利そうなのである。

生成AIによりiPhoneにさまざまな利便が加わるが、そのアプローチが非常にAppleらしくて「安心できそう」「すごく便利そう」と思わせる。

 さておき、まずはApple Watch関連。「Apple Watch SERIES 10」「Apple Watch ULTRA 2(の新色ブラックチタニウム)」が新登場。

画面が大きくなり、充電速度も速くなり、Apple Watchの弱みをかなり克服してきた感があるApple Watch SERIES 10。

 「Apple Watch SERIES 10」は画面がデカくなり表示が見やすくなった。画面が大きくなってUIも大きく表示されるので、Apple Watchのキーボードもより快適になったとのこと。まあスマートウォッチは画面が大きいと、何だかんだで使いやすいスからね〜。

 Apple Watch関連では健康関連機能がアピールされていたが、無呼吸症候群発見Watch的な機能が搭載された。これは素晴らしいかも。

Apple Watch SERIES 10は無呼吸症候群発見Watchなのかもしれない!

 無呼吸症候群は寝ているときに一時的に呼吸が止まるというもので、昼間の活動時に突然激しい眠気に襲われたりして、居眠りしちゃったりするそうだ。

 ウトウトというレベルじゃなくて、意識を失うような激しいものだそうで、運転中とかに……というわけで対処しないとヤバいのである。また無呼吸症候群は心不全や心筋梗塞や脳卒中などの発症リスクを普通の人の2〜4倍にまで高めてしまうそうだ。

 だが自分では気づけないことが多い無呼吸症候群。それをApple Watchが見つけてくれるのは、非常に有り難いですな。

 あとちょっと気になったのが、刷新されたスピーカー。これまでのApple Watchでは、音楽を聴くためにはBluetoothデバイス(イヤホンなど)が必須だったが、Apple Watchから直接音楽を流せるようになったとのこと。あら、ちょっとステキ。

いーなー新しいスピーカーシステム。

 Apple Watchでは通話ができるのだが、そのときの相手の声はApple Watchのスピーカーからけっこう大きめの音で出る。でも音楽は流せない。なんか妙な仕様だなぁ……もしかしてAirPodsを売るため? とか思っていたが、そのモヤモヤ感がなくなった、と感じた。

 ただ、Apple Watch Ultra 2については「Watchだけで音楽が聴ける」という紹介はなかった。Apple Watch SERIES 10の新しいスピーカーではApple基準の音質が実現できたから音楽を聴けて、スピーカーシステムが古いApple Watch Ultra 2では聴けませんよ、ということかもしれない。

 うーん。Apple Watchで音楽流せたらいいなー。Apple Watch SERIES 10買おうかなーと一瞬思ったが、iPhoneで音楽流せばいいか、と。

 Apple Watch ULTRA 2は、新色としてブラックチタニウムが追加された。なーんだ新型とかナシか、と思ったが、その新色に合わせたベルトが発売される。

 「チタニウムミラネーゼループ」ケース用ブラックチタニウムミラネーゼループ-s)といって、3万800円もするが、いいかもしれないチタンのミラネーゼループ! ブラックとシルバーがある。

ちょっと良さげなチタニウムのミラネーゼループが発売される!

 続いてAirPods方面。「AirPods 4」「AirPods Max 4」「AirPods Pro2(のアップデート)」ですな。

お値段控えめで機能をグイグイ高めてきたAirPods 4。

 AirPods 4はイイかもしれない。耳へのフィット感がよくなったらしいが、それ以上に上位機種AirPods Proなどで採用されている高度な機能も搭載した。

 たとえば会話時だけ音楽の音量を自動的に絞るとか、強力なノイズキャンセリング機能(ノイズキャンセリング対応版のみ)とか。お値段抑えめで機能マシマシはイイかも。AirPodsの買い時かも。

 AirPods Max 4も登場し、新色も加わった。ただ俺の場合、AirPodsとAirPods Maxには興味がナイのである。

 AirPodsは一度も耳にフィットしたことがない。AirPods 4は耳へのフィット感の向上を強調していたが、実機を試すまで手が出せない。一方でAirPods Proはよくフィットするので、AirPodsの実機を試そうと思うに至らないのであった。

 AirPods Maxについては、耳を全部覆って頭の上にバンドが乗るというヘッドホンは、もう無理。完全ワイヤレスイヤホンの音質がかなり向上したので、ああいった過剰なサイズ感のデバイスは体が受け付けないのだ。

 AirPods Pro 2のアップデートは難聴関連の機能「ヒアリングテスト」が追加される。映像からだと、たぶん、人間ドックなどの聴力検査のような機能っぽい。遮音の個室に入ってヘッドホンしてピーッって聞こえたり聞こえなくなったりしたらボタンを押してどの周波数まで聞こえるか、といった検査に近いモノではないだろうか?

Apple Watch SERIES 10は難聴防止Watchなのかもしれない!

 でもイイですなそういう機能。難聴って自分では気付きにくくて、難聴になっていても多くの人がほったらかしで治療をしないのだそうだ。難聴などで音が聞こえにくくなると、認知症リスクが高まったりするそうなので、身近なデバイスでそういうコトを防げるのは正義かもしれない。

 そしてiPhone 16やiPhone 16 Pro。それぞれ別に紹介されたが、共通する機能が非常に気になったのでまとめて話を進めたい。

 iPhone 16シリーズには「カメラコントロール」という「カメラ起動用ボタン」が搭載された。押すとカメラアプリが起動するボタン。「ふぅ〜ん」と思ったが、なんかメチャメチャ高機能なボタン……というかハードウェアUIなのであった。

電源ボタンの下に新設されたカメラコントロールボタン。

 カメラコントロールでは、カメラアプリの起動、シャッターボタンとしての機能、望遠倍率のコントロール、露出補正などのコントロール、コンティニュアルAFを維持するような使い方、編集時のコントロールなど、いろいろなことができるもよう。非常に便利そうである。もうこのボタンのためだけに新機種への乗り換え決定って感じ。

単なるボタンなのだが、とても高機能だったりして興味津々。

 またiPhone 16 Proは4K/120fpsでの動画撮影に対応した。4Kでスローモーション動画が撮れる。ほかにも高度な編集機能が備わったり、音声に関する強力な機能・性能を備えたりしている。iPhoneのProシリーズを撮影機材にするという方向性、かなりマジなんスね〜。

 音声絡みでもうひとつ。ボイスメモ機能が、なんかこう、マルチトラックレコーダー的に使えるようになって、ボイスメモアプリで音楽作成をするというデモをやっていた。ソレはアリかも! iPhoneは録音時の音かなりイイし! とか思った。

ボイスメモ、めちゃめちゃ機能UPしたらしい!

 iPhone関連でいちばん興味深かったのはAppleのAIこと「Apple Intelligence」。AI機能の具体例として、テキストメモを用途に応じて適切な文体で書き直してくれたり、メモを校正してくれたり、あるいはメール送信時に絵文字を生成(Gen文字というらしい)してくれたり。画像系の利用もナイスで、テキストで「こういう写真」と説明するとAIがそれを見つけてきてくれたりする。

AIに写真の内容をテキストで伝えると、それに該当する写真を見つけてきてくれる!

 画像を解析するAI機能も凄そうで、たとえば気になるレストランやポスターなどを撮るだけで、AIがレストランの情報を集めてきたり、ポスターにある内容で予定を入れたりできるっぽい。

 ほかのAIとはひと味違うAIかもしれないApple Intelligence! 大期待! ただし使えるようになるのは英語圏が先で、日本で使えるようになるのは来年からだそうだ。

 という感じで、最後に出てきたiPhoneとApple Intelligenceで、Apple WatchとかAirPodsとかの話が頭から消えてしまった。うーんiPhone 16シリーズで使える新しいテクノロジー……ぜひ端末を買って体験してゆきたいッ!!!

スタパ齋藤

1964年8月28日デビュー。中学生時代にマイコン野郎と化し、高校時代にコンピュータ野郎と化し、大学時代にコンピュータゲーム野郎となって道を誤る。特技は太股の肉離れや乱文乱筆や電池の液漏れと20時間以上の連続睡眠の自称衝動買い技術者。収入のほとんどをカッコよいしサイバーだしナイスだしジョリーグッドなデバイスにつぎ込みつつライター稼業に勤しむ。