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「iPhone 16」と「Apple Intelligence」で何ができる?
2024年9月10日 08:00
米Apple(アップル)は、Apple Eventを開催し、「iPhone 16」シリーズを発表した。
イベントでは、実際に「Apple Intelligence」を使うと何ができるようになるのか、その一例が「iPhone 16」シリーズの発表と共に示された。
文章作成支援、絵文字生成も
文章作成を支援する「Writing Tool」は、文字入力できるほぼ全ての場所で利用でき、書き留めたメモ書きを洗練された招待状に清書したり、チャットツールの「Slack」のメッセージはビジネス向けに改めたりできる。
ほかにも、レビューサイトに投稿する前に文章を校正したり、グループチャットなどで使うための絵文字を生成したりできる。
画像生成機能「Image Playground」は、専用アプリとして提供されるほか、メッセージアプリにも組み込まれ、簡単にオリジナル画像を生成できる。
目的の写真や動画のシーンを検索
撮影した日や場所を思い出せなくても、「赤いワンピースを着て踊るShani」のように入力して検索すると、「Apple Intelligence」がiPhoneの中からその写真を見つけ出してくれる。この機能は、動画で該当シーンにジャンプして確認する際にも使える。
さらに、「叔母から編み物を学ぶ子ども達」のように、関連する写真や動画を自動的に選んでテーマに沿った動画を生成できる。
コミュニケーションの効率化
メールアプリでは、メッセージの送信者ごとに最初の2行が表示され、重要な情報の要約が確認でき、通知内容も「Apple Intelligence」が挨拶文などを省いて重要な要素を抜き出して表示する。重要な通知については、スタックの一番上に表示され、急な招待を見逃しにくくなる。
言い間違えても大丈夫
「Apple Intelligence」は、自然言語を理解しているため、多少の言い間違いがあってもユーザーの意図を把握して動作する。例えば、ある記念碑を訪問した際に「ここの美術館…じゃなかった、パレス・オブ・ファイン・アーツの建築家は?」と尋ねても、その意図を理解して設計者を教えてくれる。
「サプライズディナーをスケジュール登録して」のように、こっそりと操作を行いたい場合には、テキストで「Apple Intelligence」にリクエストを送れる。iPhoneで重複した写真を削除する方法に回答するなど、iPhoneをより活用するためのヒントも「Apple Intelligence」により得られる。
「Apple Intelligence」はディスプレイに表示された情報が認識するため、メッセージでオススメされた新アルバムに対して「再生して」と言うだけで、オススメされたアルバムを再生できる。
また、「Apple Intelligence」は文脈を理解するので、「土曜日のバーベキューの写真をEricaに送って」と言えば、該当する写真を自動的にピックアップして送信できる。
日本語は2025年に対応予定
「Apple Intelligence」の機能は、米国英語版でその第一陣が10月のベータ版で公開され、数カ月後に更に多くの機能が公開される予定。中国語、フランス語、日本語、スペイン語などの言語は、2025年より追加が予定される。
プライバシー保護の取り組み
「Apple Intelligence」は、大半の処理をオンデバイスで処理を完結することでパフォーマンスを高めつつプライバシーを保護しているが、ポケットサイズのスマートフォンでは実現できない演算量が必要になる場合、Appleシリコンを用いて構築された、プライベートクラウドコンピュート(Private Cloud Compute)上で演算を実行する。
プライベートクラウドコンピュートで使用したデータは、Appleが保存したり共有したりしないという。