スタパ齋藤のApple野郎
Webアプリ版「Midjourney」がどんどん便利に! iPhoneやiPadでもほぼ同じUIで利用できる!!!
2024年9月4日 00:00
人気の画像生成AIサービス「Midjourney」。チャットサービス「Discord」経由で使える有料画像生成サービスだが、最近ではWebアプリ版から手軽に使えるようにもなった。
このWebアプリ版Midjourney、最初はやや取っつきにくかったものの、どんどん機能アップしつつ使いやすくなっている。俺も最近はWebアプリ版Midjourneyだけ使っている。
で、このWebアプリ版Midjourney、2024年8月22日から誰でも無料トライアルができるようになった。生成できる画像の枚数は25枚までと制限があるが、DiscordかGoogleのアカウントでサインアップすると、最新のMidjourney 6.1や、Midjourneyのアニメ絵版であるniji・journey(にじジャーニー) 6を使って画像生成できる。
アカウントを作れば、このWebアプリ版Midjourneyを使い、無料で25枚までの画像を生成できる。ただ、Webアプリ版は簡単に使えるとはいっても、いきなりだとなかなか使いこなせないと思う。「Midjourney Webアプリ版 使い方」などで検索し、事前にどう使えばいいのか調べてからにしたほうがいいと思う。25枚の生成ってアッという間っスからネ。
ちなみに、Midjourneyの有料プランは4種類。月払いだと1カ月10ドルから、年払いだと1カ月8ドルから使える。
なお、8ドル/10ドルのプランは、けっこう制限が多い。枚数制限があったり生成にやや時間がかかったりするので、「けっこうたくさん生成させたい」という場合は24ドル/30ドル以上のプランがオススメ……という気がする。
いやーでもWebアプリ版Midjourneyの無料トライアル、イイっすね〜。これまではDiscord経由で使うAIだったので、何をするにも英文字のコマンドが必須。いちいち面倒だったんだが、Webアプリ版Midjourneyだと主要な設定変更などは全部クリックなどの操作で手軽に扱える。ほかのWebアプリ版画像生成AIと比べても、Midjourneyは非常に扱いやすいので、ぜひ体験してみてほしい。
Discord版と比べると超使いやすくなったWebアプリ版Midjourney
以前のMidjourneyはDiscordというチャットサービスを経由して画像生成する必要があった。Discordはゲーマーなどに人気のチャットサービスだが、Midjourney(Bot)をチャット相手として設定し、チャットするようにテキストでコマンドとプロンプトを送ると、それに応じてMidjourneyが画像で返答する、という使い方だった。
これまでは、まずMidjourneyを使う前に、DiscordやDiscordアプリの使い方をひととおり覚える必要があった。次にMidjourneyに画像を生成させるわけだが、今度はMidjourney独自のコマンドを扱う必要があった。ステップが2段階あるうえに、Midjourneyに慣れてうまく扱えるようになるまでがけっこうタイヘンだったりした。
一方、Webアプリ版Midjourneyはとてもわかりやすい。なーんとなく、でも使えるくらいにお手軽だと感じられる。どんな感じで使えるのか、スクリーンショットで見てみよう。
ほかWebアプリ版Midjourneyは、生成した画像の検索(Search)が使いやすい。プロンプトベースのインクリメンタルサーチとなっていて、プロンプトに含まれる単語を入れていくと、瞬時に画像が絞り込まれていく。
たとえば検索エリアに「girl」と入力すれば、プロンプトに「girl」が含まれる画像がサムネイル表示される。次いで「cat」を加えて「girl cat」とすれば、この2つの単語がプロンプトに含まれた画像がサムネイルとして絞り込まれる。
こうして検索・絞り込みが済んだ画像群を、簡単な手順でWebアプリ版Midjourney上のフォルダに入れて整理することもできる。もちろんフォルダ内のファイルを部分的もしくは一括してローカルにダウンロードするのも容易だ。
Webアプリ版Midjourneyでは、ユーザーが生成した全データから容易に目的の画像を探せるので、ローカルに画像管理ソフト(たとえばEagleなど)を用意して、そこで画像とプロンプトを管理する必要はあまりないかもしれない。Webアプリ版Midjourney上にそういう目的で使えるデータベースが構築されているからだ。
Webアプリ版Midjourneyは、2023年12月にテスト版がリリースされた。最初は画像生成枚数が多いユーザーだけしか使えなかったが、徐々に利用可能ユーザーが増えていった。そして2024年8月21日に正式リリースされ、Midjourneyユーザーなら誰でもWebアプリ版Midjourneyを使えるようになった。
現在のWebアプリ版Midjourneyはとても使いやすく、ユーザーの手間を省くような機能も多々盛り込まれている。今年の5月くらいから現在までにその使いやすさがグググッと高まったような記憶がある。
ということで、現在の俺はDiscordからMidjourneyへアクセスすることがない。Webアプリ版Midjourneyだけ使っている。すごーく便利。オススメ。
インペイントやアウトペイントもWeb上で使える
Webアプリ版Midjourneyでは、いわゆるインペイントとアウトペイントを簡単に使える。インペイントは、生成された画像の一部を選択し、その部分だけを再生成させるというもの。アウトペイントは、生成された画像の周囲に新たに画像を描き足すというもの。
また、Midjourneyにはアップロードした画像をプロンプトの一部として新たな画像を生成する機能がある。画像を参照させつつ、そこにテキストのプロンプトで追加指示を入れる、といった使い方だ。これもWebアプリ版Midjourneyで容易に利用できる。
どちらも非常に簡単かつ直感的に利用できる。Discord版でも画像をアップロードしてそれを参照させての画像生成はできたが、画像のURL取得、プロンプト内へのURL追加など、ミョーに手間がかかってメンドクサかった。だが、Webアプリ版Midjourneyでは簡単な手順で行えるようになった。
ちなみに、Webアプリ版Midjourneyではインペイントとアウトペイントを同時に行うことができる。生成された画像の一部を描き直させつつ、画像の外側に世界を描き足せる、というわけだ。
余談だが、アウトペイントした画像をより高い画質で利用したい場合、元画像とアウトペイント後の画像を合成するという方法がある。たとえば上の猫の画像だが、アウトペイント後は猫が画像上で小さくなり、元画像と比べると画質的にやや見劣りする。しかしそこに元の猫画像を貼り込んでサイズを合わせるなどして合成すれば、猫のサイズは小さいものの、意外なほど高精細に見える猫画像となる。
続いて、画像をプロンプトとして新たな画像を生成する方法を。方法、といっても画像をドロップし、テキストのプロンプトを入力して生成するだけだ。
といった感じで使えるWebアプリ版Midjourney。もちろんiPhoneやiPadなどでも、ほぼ同じUIで利用できる。直感的に使えるWebアプリ版Midjourneyなので、興味があればぜひトライアルで使ってみてほしい。