法林岳之の「週刊モバイルCATCH UP」
「AQUOS R8 pro」、放熱とスペクトルセンサーで最高峰カメラをさらに進化
2023年8月17日 00:00
シャープのフラッグシップモデル「AQUOS R」シリーズの2023年モデル「AQUOS R8 pro」が7月20日に発売された。
2021年モデル「AQUOS R6」で初の1.0型イメージセンサー(1インチイメージセンサー)を搭載し、スマートフォンのカメラを新しいステージに引き上げたシリーズの最新モデルになる。筆者も実機を試すことができたので、レポートをお送りしよう。
新モデルで何を強化するか
かつて、ケータイ時代は四半期に一度、各携帯電話会社が盛大な発表会を催し、シーズンごとに各社合わせて、数十を超える新機種が投入されていた。
スマートフォン時代に入ってからは、当初こそ多くの新機種が投入されたものの、ここ数年は端末メーカー各社からハイエンド、ミッドレンジ、エントリーなど、各セグメント向けに1機種ずつが投入される程度に落ち着いてきている。
そんな中、昨年あたりから、また少し様相が変わってきた。前年モデルをベースにしながら、細かい部分にリファインを加え、価格を少しリーズナブルにした新製品を投入したり、チップセットなどの主要パーツは前年モデルと同スペックの製品などが登場している。
たとえば、「iPhone 14」は前年の「iPhone 13」と同じA15 Bionicを採用し、違いはGPUコアの構成などに限られている。オウガジャパンが国内市場に投入した「OPPO Reno9 A」は前年の「OPPO Reno7 A」と基本スペックがほぼ同じで、RAMの拡張や背面の仕上げなどで差別化を図っている。
少し変わった例では、トランスペアレント仕上げのスマートフォンで注目を集めたNothing Technologyは、2023年モデルの「Nothing Phone(2)」において、最新のチップセットではなく、前年、各社フラッグシップに採用された米Qualcomm製Snapdragon 8 Gen 1を採用することで、コストを抑えている。
こうした動きは他メーカーも同様で、毎年のように、全面的にデザインや仕様を刷新するほどのジャンプアップはなく、従来モデルを活かしながら、マイナス点を着実につぶしつつ、新しい機能や仕様を盛り込むことで、新モデルを構成している。
同時に、昨今の急激な為替レートの変化をはじめ、半導体コストや物流コストの上昇も織り込みながら、何とか価格が高騰しすぎないように、各社なりの工夫が凝らされているようだ。裏を返せば、毎年のように新しいモデルは投入するものの、新モデルにおいて、どこまで仕様を進化させ、何を強化し、どこを差別化していくかが各社の腕の見せどころになっているわけだ。
今回、NTTドコモとソフトバンクから発売されたシャープ製スマートフォン「AQUOS R8 pro」は、シャープのフラッグシップの最新モデルで、1.0型イメージセンサー(1インチイメージセンサー)によるカメラを搭載した「AQUOS R7」の後継モデルに位置付けられる。
NTTドコモ向けには「AQUOS R8」というモデルも供給されるが、こちらはカメラなどの仕様が違い、少し方向性が別のモデルになる。
「pro」の名が冠された「AQUOS R8 pro」だが、1インチイメージセンサーによるLeica監修カメラ、最大240Hz相当の表示が可能なPro IGZO OLEDディスプレイなど、基本仕様は従来の「AQUOS R7」を受け継いでいるが、新たに優れた放熱が可能なサーモマネージメントシステムの採用をはじめ、14chスペクトルセンサーと測距センサーによるカメラの強化など、従来モデルとの差別化を図っている。
価格はNTTドコモの「AQUOS R8 pro SH-51D」が20万9000円、ソフトバンクの「AQUOS R8 pro(A301SH)」が19万1520円に設定されており、昨年の「AQUOS R7」に比べ、価格の上昇幅はわずかに抑えられている。
両社の端末購入プログラムを利用した場合の実質負担額(2年後に端末返却)は、NTTドコモが11万7920円、ソフトバンクが9万5760円となっている。ちなみに、NTTドコモとソフトバンクは購入者に対し、dポイントやPayPayポイントをプレゼントするキャンペーンを8月31日まで実施している。
指紋のつきにくい背面仕上げ
まず、外観からチェックしてみよう。シャープは1インチセンサーによるカメラを初搭載した「AQUOS R6」以降、背面のセンターにカメラをレイアウトするデザインを採用しており、今回の「AQUOS R8 pro」も背面の上部中央にカメラを配している。
従来の「AQUOS R7」と違い、後述するサーモマネージメントシステムのための大きなカメラリングを備えているため、かなりカメラが強調されたデザインとなっている。背面は指紋や手の跡が残りにくい仕上げで、左右両側端の部分はわずかに湾曲し、持ちやすい形状にまとめている。
耐環境性能はIPX5/IPX8の防水、IP6Xの防塵に対応している。AQUOS sense7などが対応する耐衝撃性能は備えていないため、きれいに使い続けるために市販のカバーなどを装着したいところだが、本体背面のサーモマネージメントシステムの放熱効果を重視するのであれば、カメラリング部分が大きく開いたカバーなどがベターだ。
シャープでは「AQUOS OFFICIAL ACCESSORY」として、同社が認定したアクセサリーをWebページで紹介しているので、これを参考に選んでみるのもいいだろう。ちなみに、市販品には1インチセンサーによるカメラ性能を活かすため、デジタルカメラ用のレンズフィルター(52mm)を装着できるケースも販売されている。
ディスプレイは従来モデルに引き続き、WUXGA+(2730×1260ドット)対応の約6.6インチPro IGZO OLED(有機EL)を採用する。10億色表示に対応し、ピーク輝度2000nit、コントラスト比2000万対1という、最高峰のスペックを持ち、HDR映像技術「Dolby Vision」にも対応する。
ディスプレイに新しい素材を採用することで、約50%のブルーライトを実現し、自然な色合いでの表示を可能にしている。
リフレッシュレートは引き続き、1~240Hzの可変対応で、アイドリングストップのように、動きのない画面では毎秒1回の書き換えで電力消費を抑え、動きのある画面では毎秒120回の書き換えに加え、黒画面を挿入することで、240Hz(4倍速)での表示を可能にし、なめらかな描画を実現する。映画やドラマなど、動きのあるコンテンツを頻繁に視聴するユーザーには魅力的なポイントだろう。
バッテリーは5000mAhの大容量バッテリーを内蔵する。充電は本体下部のUSB Type-C外部接続端子に加え、Qi規格準拠のワイヤレス充電に対応する。新たに搭載された「チャージシェア」は、本体のバッテリー残量を使い、ワイヤレスイヤホンなど、他のワイヤレス充電対応機器を充電できる機能で、本体バッテリーの残量制限やシェアタイマーなどの機能も備える。
後述する「AQUOSトリック」内の「インテリジェントチャージ」を有効に設定すれば、最大充電量を90%に抑え、長期間、利用しても劣化を抑えられるバッテリーの長寿命化が可能になる。
ディスプレイ内に超音波式指紋センサーを搭載
生体認証はディスプレイに内蔵された超音波式指紋センサーを使った指紋認証、インカメラを利用した顔認証に対応する。顔認証については「AQUOS R7」や「AQUOS sense7」に引き続き、マスクを装着しての認証にも対応する。
マスクを着ける機会は減ってきたが、着けることが多いユーザーにとってはメリットだ。ちなみに、顔認証は画面ロック解除のみで、各サイトへのログインなどの生体認証は指紋認証のみが対応する。
ディスプレイ内蔵の指紋センサーには、光学式や超音波式があるが、「AQUOS R8 pro」には従来の「AQUOS R7」に続き、米Qualcomm製の3D超音波指紋センサー「Qualcomm 3D Sonic Max」が採用されている。
この超音波式指紋センサーは指紋登録時に何度も指先を画面に当てる必要がなく、2~3秒ほど、指を押し当てるだけで指紋が登録できるうえ、2本の指先を使ったセキュアな指紋認証も利用できる。
指紋認証時のレスポンスも良好だが、筆者が本誌「みんなのケータイ」で指摘していたように、「AQUOS R7」では市販の保護ガラスを貼ると、事実上、指紋認証が利用できなくなるという問題があった。
これは保護ガラスを貼ることで、超音波式の指紋センサーが指紋の特徴点を捉えにくくなることが原因とされ、保護ガラス貼付後、指紋を再登録しても症状は改善されなかった。
この問題はシャープだけでなく、米Qualcommも認識しているそうで、今後、保護ガラス貼付時の動作についても改良を図っていくことを検討しているという。今回の「AQUOS R8 pro」については、アクセサリーを販売するメーカーと連携し、超音波式指紋センサーによる画面内指紋認証に対応した保護ガラスがディーフ(DeFF)から販売されている。
放熱設計サーモマネージメントシステムを採用
チップセットは今シーズンのフラッグシップ向けとなる米Qualcomm製Snapdragon 8 Gen 2を搭載する。昨年の「AQUOS R7」からひとつ世代が進んだことになり、CPUやGPUの処理能力だけでなく、AIの性能も50%向上する。
こうしたチップセットの性能向上は、スマートフォンを使っていくうえで、確かに有効なのだが、トレードオフとして、チップセットなどから発生する熱をいかに放熱していくかが重要になっている。
これまでも多くの端末において、端末内の温度上昇でチップセットの処理速度が低下したり、周辺回路への影響でカメラが起動できなくなるなどの問題が指摘されてきた。
こうした熱への対策としては、ハイエンドモデルを中心に、中空構造のヒートシンクによる「ベイパーチャンバー(Vapor Chamber)」を採用するケースが増えているが、「AQUOS R8 pro」では背面に大型のカメラリングを装備し、カメラリングと側面から熱を放出する新発想の「サーモマネージメントシステム」を搭載している。
シャープによると、スマートフォンを使っていくうえで、熱を多く発するのはチップセットのほかに、イメージセンサーや周辺の回路(基板や半導体など)などで、これらの熱をカメラリングに誘導することで、効率良く、放熱することができたという。
本誌に掲載された開発者インタビューでも触れられているが、当初、開発メンバーの間では「そんなこと(大型カメラリング)で本当に放熱できるの?」といった懐疑的な意見が多かったが、試作してみると、かなりの効果が認められ、最終的な採用に至ったという。シャープ内でのテストでは従来の「AQUOS R7」に比べ、表面温度は8度も下がり、熱発生量も最大30%も削減することができたという。
今回の試用では長時間の連続稼働を想定し、タイムラプスで空の様子を撮影したところ、約6時間を過ぎても本体が熱くなることもなく、安定して撮影することができた。動画撮影の場合はビデオフォーマットにもよるが、スマートフォンでの配信や連続撮影を楽しみたいユーザーには心強い仕様といえるだろう。
メモリーとストレージはRAMが12GB、ROMが256GBで、最大1TBまでのmicroSDメモリーカードを装着できる。最近は外部メモリーに対応しない端末が増えているが、「AQUOS R6 pro」は「AQUOS R7」に引き続き、SIMカードトレイ装着部にmicroSDメモリーカードを直接、挿せるスロットを採用している。
SIMカードトレイが短く小型化できるだけでなく、SIMカードの抜き差しのたびに、microSDメモリーカードまで着脱しなくて済む。
プラットフォームはAndroid 13が搭載されており、シャープでは最大3回のバージョンアップに対応する。端末の買い換えサイクルが長くなる傾向にあるが、OSのバージョンアップやセキュリティパッチの配信期間を明示しているのは、ユーザーとしても安心感が大きい。
日本語入力はAndroid標準の「Gboard」に加え、シャープ独自の「S-Shoin」が用意されており、[設定]アプリ内の「AQUOSトリック」のメニューからダウンロードし、インストールできる。今となっては数少ない独自の日本語入力システムだが、カスタマイズや辞書など、非常に機能が充実しているので、ぜひ、活用をおすすめしたい。
シャープ製スマートフォンではおなじみの「AQUOSトリック」は、便利機能や設定が集められたメニューになる。指紋センサーの長押しでキャッシュレス決済アプリなどを起動できる「Payトリガー」をはじめ、自宅やオフィスなど、特定の場所に移動したときにテザリングを自動的にON/OFFできる「テザリングオート」、簡単にスクリーンショットが撮れる「Clip Now」など、実用的な機能が数多く用意されている。
また、新たに用意された機能としては、子どもが使うための「ジュニアモード」が挙げられる。価格的に「AQUOS R8 pro」が対象機種になるとは考えにくいが、「AQUOS wish」シリーズや「AQUOS sense」シリーズとメニューの共通化が図られているため、ここに登録されている。
「ジュニアモード」ではGoogleが提供する「ファミリーリンク」を使い、子どもが使うスマートフォンをコントロールしたり、子ども向けのアプリやホーム画面、見やすさなどを設定することが可能だ。従来モデルから搭載されていた「かんたんモード」も同じく「AQUOSトリック」で設定することができる。
1インチイメージセンサーによるカメラも進化
カメラについては2021年モデルの「AQUOS R6」、2022年の「AQUOS R7」に続き、1インチ(1.0型)のイメージセンサーによるメインカメラを搭載する。カメラの画質はドイツの老舗光学機器メーカー「Leica」が監修を担当し、誰でも手軽に美しい写真を撮ることができる。
「Leica」との協業については従来機種のレビュー記事や本誌でのインタビュー記事などで説明されてきたが、世代を追うごとにLeicaが求めるところをシャープが理解し、着実にモノにしていっている感覚があるという。
メインカメラの仕様としては、1/1.0インチの4720万画素イメージセンサーを採用し、F1.9という明るさを持つライカ「SUMMICRON」レンズを組み合わせる。これに加え、被写界深度を図るための測距用センサーとして、190万画素モノクロセンサーとF2.5レンズを組み合わせたものを搭載する。本体前面のインカメラは1250万画素のCMOSイメージセンサーで、F2.3のレンズを組み合わせる。
撮影モードとしては「ビデオ」「写真」「ポートレート」「ナイト」「マニュアル写真」などがあり、「ナイト」では通常の夜景モードのほかに、「星空モード」と「花火モード」を選ぶことができる。夏から秋にかけて、星空や花火を楽しむシチュエーションが多いが、これらのシーンで活用したいモードだ。
「ポートレート」も背景のぼかしや美肌を調整することができるほか、「その他」では「タイムラプス」や「ハイレゾ」、「8Kビデオ」などの項目を選ぶことができる。通常撮影時はピクセルビニング(4in1)により、2976×3968ドットで撮影しているのに対し、「ハイレゾ」を選ぶと、ピクセルビニングをオフにして、5952×7936ドットで撮影する。明るいシーンで高精細な写真を撮りたいときには、こちらも試してみるといいだろう。
カメラの仕様としては従来の「AQUOS R7」と基本的に同じだが、チップセットの性能が向上したことで、画像処理のレスポンスが良くなったため、画質にも影響する。
最近のスマートフォンのカメラは、一度に複数枚の画像をイメージセンサーから読み出し、それを組み合わせることで、最終的な画像を生成しているが、Snapdragon 8 Gen 2は前述のように、「AQUOS R7」に採用されていたSnapdragon 8 Gen 1に比べ、AIの性能が50%高いうえ、画像処理のソフトウェアも更新されているため、同じイメージセンサーとレンズの組み合わせても「AQUOS R8 pro」の方がより高品質な写真や映像を撮影できるわけだ。
もうひとつのアドバンテージとしては、「AQUOS R8 pro」で新たに搭載された14chスペクトルセンサーが挙げられる。スペクトルセンサーは光の波長を分解したときの強度分布を測るものだが、これをスマートフォンのカメラに組み合わせることで、撮影時に600種類以上の光源を判定し、より自然な色合いで撮影ができる。
たとえば、レストランやカフェ、バーなどの店内で撮影するとき、照明の影響を受けて、食事の色合いが不自然だったり、人物の服装も見た目と違う色に写ってしまうことがあるが、スペクトルセンサーで光源を判定することで、こうした不自然な仕上がりを解消できるわけだ。
今回は「AQUOS R8 pro」と「AQUOS R7」で撮り比べてみたが、作例を見てもわかるように、かなり色合いに違いが出た印象だ。こうしたスペクトルセンサーの部品はスマートフォン向けの部品が開発されており、今回の「AQUOS R8 pro」をきっかけに、他社製品でも搭載されるようなトレンドになるかもしれない。
1インチイメージセンサーによるカメラが三世代目になったことで、内容的にもかなり進化した印象だが、実用面で少し気になるのは「ポートレート」で撮影したときのレスポンスだろう。撮影するシチュエーションや被写体によって、差はあるが、撮影モードが「ポートレート」での撮影では、シャッターボタンを押すと、画面中央に1~2秒ほど、「保存中」と表示されてしまうため、連続的に何枚もパチパチと撮るようなことができない。
「パチッ」と撮って、ひと呼吸おいて、次を撮るような流れになってしまうわけだ。撮影モードを「写真」に切り替えれば、パチパチと撮れるのだが、当然のことながら、背景などのボケが違ってくる。ちなみに、昨年の「AQUOS R7」や「Leitz Phone 2」などは「保存中」が4~5秒程度、表示されることもあったため、「AQUOS R8 pro」で改善されたという見方もできるが、ぜひ、今後もレスポンスの向上を期待したいところだ。
スペックだけじゃない強化で進化を続ける「AQUOS R8 pro」
冒頭でも触れたように、スマートフォンは進化を続けているものの、フラッグシップモデルを中心に、徐々に方向性が変わりつつある。これまでほとんどの機種は、毎年のように、最新のチップセットを搭載し、ディスプレイサイズを大型化、カメラも画素数やセンサーサイズなどを強化してきた。
しかし、スマートフォンが成熟期に入り、ハードウェアの基本仕様もある程度、内容が固まってきたため、どこを進化させていくのかが各社の腕の見せどころとなっている。
今回発売された「AQUOS R8 pro」は、2022年発売の「AQUOS R7」の流れをくんでいるものの、スマートフォンを使っていくうえで、実用性を大きく左右する放熱に着目し、新しいサーモマネジメントシステムを搭載することで、長く安定した環境で利用できるようにしている。
カメラについては2021年発売の「AQUOS R6」から1インチイメージセンサーを搭載し、Leica監修による新しいスマートフォンのカメラの可能性を追求してきたが、今回は14chスペクトルセンサーの搭載により、画作りにおいても新しい潮流を生み出そうとしている。
スマートフォンのカメラはデジタルカメラに比べ、レンズ径などの制約がある一方、モノクロセンサーを組み合わせた画作りや複数のイメージセンサーによるポートレート撮影など、さまざまな機能を生み出していったが、もしかすると、このスペクトルセンサーは次のスマートフォンのカメラ機能のトレンドになってくるのかもしれない。ぜひ一度、店頭で実機を手に取り、自分が使っているスマートフォンのカメラと撮り比べて、その違いを実感していただきたい。