みんなのケータイ

「AQUOS sense6」、キャリア版でもeSIMでデュアルSIM

【AQUOS sense6 SHG05】

AQUOS sense6はどれを選ぶ?

au Online Shopで購入すると、「ご利用開始のお手続きについて」が同梱されてくる。eSIMのところの説明はあまりにも素っ気ない。納品書は大切なので、開通するまで、手元にちゃんとキープしておきましょう

 ミッドレンジのAndroidスマートフォンとしては、定番とも言える「AQUOS sense6」の販売が開始された。発表そのものは9月28日で、au版の「AQUOS sense6 SHG05」が11月4日、NTTドコモ版の「AQUOS sense6 SH-54B」と楽天モバイル版の「AQUOS sense6」は11月11日にそれぞれ発売された。これらを追いかける形として、11月26日からはオープン市場向け(SIMフリー版)の「AQUOS sense6 SH-M19」も家電量販店やECサイトなどで、順次、販売が開始されている。

 「みんなのケータイ」のコーナーなので、端末そのもののレビューは別の機会ということで、まずはちょっと悩んだのがどのモデルを買うのかという点。例年、AQUOS senseシリーズはキャリア版とオープン市場向けをそれぞれ個別に買っていて、昨年はキャリア版として、限定色がラインアップされたNTTドコモ版を購入した。

 ところが、今年の価格設定を見ると、どういうわけだか、NTTドコモ版の「AQUOS sense6 SH-54B」が妙に高い。確かに、ドコモショップ限定カラーがあるけど、さすがにau版の「AQUOS sense6 SHG05」と比較して、1万7,000円もの価格差はいただけない。しかも本誌の発表時の記事でも触れられていたように、NTTドコモ版のみ、eSIMに対応していない。ahamoでもeSIMのサポートがはじまっているというのに……。

 とまあ、そんなことも考え、結局、今回はau版の「AQUOS sense6 SHG05」を機種変更で購入した。機種変更前の端末は昨年9月発売の「AQUOS zero5G basic DX SHG02」。あまり話題にならなかったけど、個人的には昨年発売された端末の中でもかなりバランスの取れたいい端末だった。

 さて、機種変更の手続きはこういうタイミングだし、筆者自身が別件で多忙を極めているので、言うまでもなく、au Online Shopを利用。支払いはクレジットカードを利用したんだけど、ちょっと注意が必要なのがau PAYカード。

 以前はau PAYカードで支払うと、ポイントが多くもらえるなどの特典が提供されていたけど、現在は特典が終了しており、他のクレジットカードで支払っても同じ。ちなみに、ドコモオンラインショップについてはdカードで支払うと、dカード特約店として、2%のdポイントが還元される。もっともドコモオンラインショップはパソコン経由で買うことが拒絶されているので、しばらくはご縁がなさそうですが……。

 au Online Shopで「AQUOS sense6 SHG05」に機種変更するにあたり、もうひとつ迷ったのはSIMカード。改めて説明するまでもないけど、今回の「AQUOS sense6 SHG05」はnanoSIMカードに加え、eSIMが選べる。

 しかも今年10月以降はSIMロックなしでの販売が義務づけられているので、デュアルSIMで使える!! キャリアが販売する端末なのに、何もせず、デュアルSIMで使える日がくるなんて……。ただ、eSIMは当然、取り外しができないので、他の端末に挿して、試すといったことができない。仕事柄、ちょっと利用シーンが減る気もしたけど、必要になったら、nanoSIMカードに戻してもいいし、他にも回線はあるので、今回はeSIMを選択して、機種変更をすることにした。

eSIMのセットアップ、わかります?

 数日後、端末が届き、何とか忙しい合間を縫って、セットアップを開始。auに限らず、各キャリアのオンラインショップで購入し、契約変更などに伴い、SIMカードを交換するときは、ほとんどの場合、オンラインショップのメニューや電話で回線の切り替え手続きが必要になる。まずはWebページで回線切替の手続きを申し込み。といっても「切り替えますよ」と伝えるだけなので、何も面倒なことはない。ちなみに、回線の切り替えは手続きができる時間帯が限られていて、Webサイトでは9時から21時15分まで、電話は9時から20時まで。「落ち着いたら、夜にやろう」なんて思ってると、時間が過ぎてしまうので、注意が必要。って、こういう制限って、夜勤の人は困るよねぇ。

 次に、SIMカード。今回は機種変更に伴い、nanoSIMカードからeSIMに変更になるんだけど、どう手続きをするのか。

 流れとしては回線の切り替えを手続きした後、新しい端末の[ネットワークとインターネット]-[モバイルネットワーク]で[+]をタップして、QRコードを読み取ることで追加するわけだけど、このあたりの説明は同梱の「ご利用開始のお手続きについて」という冊子に

「同梱されている納品書に記載のプロファイルダウンロード用QRコード(eSIM専用QRコード)が印字されておりますので、お手元にご準備ください。」

と書いてあるのみ。

eSIMはAndroidプラットフォームの[設定]アプリの[ネットワークとインターネット]-[モバイルネットワーク]で[+]をタップ

 筆者は過去に何度もeSIMのアクティベーションを試した経験があるし、本誌を愛読しているようなスキルの高いユーザーであれば、「あの画面から登録するのかな?」と察しが付きそうだが、はじめてのeSIMに機種変更を試みたユーザーは、かなり戸惑うのではないかと思えるほど、素っ気ない内容。「『できるシリーズ』みたいに手順で説明してよ!」とまでは言わないけど(笑)、eSIMはまだなじみの薄いサービスなんだから、もうちょっとわかりやすく解説した方がよろしいんじゃないかと……。 > au Online Shopさん

au発行のQRコードを読み込むと、こんな画面が表示され、[有効化]をタップすれば、必要な情報が書き込まれる。ちなみに、セットアップ時はWi-Fi接続が必要

 とまあ、そんなお節介な不安を感じたりもしましたが、購入した「AQUOS sense6 SHG05」には、あっさりとeSIMを登録でき、快適に使うことができている。

 気になるデュアルSIMについては、楽天モバイルの「Rakuten UN-LIMIT VI」契約のnanoSIMカードを挿し、音声をeSIMのau回線、データ通信をnanoSIMカードの楽天モバイルに設定したところ、音声通話は発着信が確認でき、データ通信も問題なく、利用できている。すでにiPhone XS以降ではできていたけど、キャリアが販売するモデルでデュアルSIMが使えるのは、いろいろと使い道が増えそうな印象。今後の展開にも期待しましょう。

eSIMに加え、nanoSIMカードを装着すると、2つの電話番号が表示される。ちなみに、楽天モバイルの回線はAPNが自動設定されなかったため、手動で設定した
こんな構成で、無事に2つの回線が利用できるようになった。auの方は[×]が付いているけど、この状態でも着信が確認でき、ちゃんと応答ができた