みんなのケータイ

使ってみたら超便利だった「Perplexity Pro」

【iPhone 16 Pro】

 筆者がメインで使っている回線はソフトバンク。昨年6月から「Perplexity Pro」というAI検索サービスを1年間無料で使えるキャンペーンが行われていましたが、利用しないうちに終了していました。普段「ChatGPT Plus」を使っていて、それで満足していたので、必要性を感じなかったんです。

 最近になって、モトローラとの提携や、アップルが買収を考えているなど、Perplexityが話題になることが増えて、今さらながらに気になった次第。1年間無料キャンペーンは終わりましたが、続いて6カ月無料キャンペーンが始まっていたので、利用してみることにしました。

Perplexity Proは月額2950円のAI検索アプリ。ソフトバンク、ワイモバイル、LINEMOmのユーザーは半年間無料で利用できる

 使ってみると、かなり便利。ググるよりもスピーディーに知りたいことを調べられて重宝しています。個人的に最も役に立っているのがお店探し。例えば「鎌倉で安くて美味しいランチ」などと検索すると、画像と地図付きで表示され、営業時間もわかります。

 ちなみに、Googleマップで探そうとすると、気になる店をタップして詳細を確認する手間があります。ChatGPTに聞くと、テキスト主体の結果が表示され、「これ、食べたい!」という気持ちにならなかったり……。Perplexityの情報源を確認すると、かなり新しいWeb記事も参照しているよう。

 自分がよく知っているエリアで検索してみたところ、「ここは外せない」という店がちゃんと表示されたので、結果はかなり信用できると感じています。

検索結果に画像と地図も表示されるので、お店選びの参考にしやすい。情報源のサイトも確認できる
左がGoogle、右がChatGPTで調べた結果
情報の精度を調べるべく、近所の飲食店を検索すると、お気に入りの店が最初に表示された

 情報を整理しておける「スペース」も便利。ユーザーが任意で作成したページに検索結果を整理できる機能で、そのスペースから検索した結果は自動で記録され、通常の検索履歴が記録される「ライブラリ」から選択してスペースに記録することも可能。不要な結果は削除したり、作成したスペースを友人と共有したりすることもできます。

 旅行に役立ちそうな機能で、今夏行こうと思っている大阪・関西万博に向けて情報を収集しています。

「スペース」には検索結果があとから見やすいように整理できる
目下、大阪万博に関する情報収集に重宝している

 Perplexityは検索に特化したAIなので、文章や画像は生成できないと思っていたのですが、大きな誤解でした。文章の作成は非常にスピーディー。ChatGPTと同じように、いろいろな文章を提案してくれます。

 ウェブ記事のスクショやドキュメントなどを送信して、要約したり、翻訳したりすることも可能。なお、翻訳は英語だけでなく、中国語や韓国語にも対応していました。

前回「みんなのケータイ」に書かせていただいた記事のWordファイルを送信して、要約・英訳してみた
ゼロから物語を作ったり、料理の画像を送信してレシピを調べたりもできる

 画像の生成は、テキストからのイラスト生成だけでなく、アップロードした画像のアレンジも可能。流行りのジブリ風にもできました。ただし、生成にはちょっと時間がかかります。

画像を送信してカスタマイズを楽しめる。出来も秀逸
Perplexityは自社の「Sonar」のほかに複数のAIモデルに対応。筆者は初期設定の「ベスト」で使っているが、AIモデルを選択することも可能

 「Perplexity Pro」は、おそらく無料期間を過ぎても、使い続けたくなるアプリだと感じています。となると、7カ月目からは月額2950円を支払わなくはなりません。それだけの価値はあると思いますが、筆者はすでに「ChatGPT Plus」に毎月20ドル(筆者はGoogle Play経由で月額2860円)払っているので、合わせると6000円近くになります。

 Androidスマホでは「Gemini」もよく使っていて、有料版の「Google AI Pro」(月額2900円)も気になっている今日この頃……。

 インターネットが普及して以降、「情報は無料で入手できる」と思いがちでしたが、精度の高い情報を入手したり、利便性を享受したりするには、それなりにお金はかかるものですよね。AIにどれくらい使うべきか? 予算を決めておかないと、どんどん出費がかさみそうで怖いです。

Amazonで購入