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ガーミンのスマートウォッチがGoogle マップと連動! 実際どんな感じ?

 2025年7月から、ガーミンのスマートウォッチで「Google Maps」アプリが利用できるようになった。

 スマートウォッチの画面上でGoogle マップの地図を表示できる! のかと思いきや、残念ながらそうではない。スマホのGoogle マップでナビ機能を利用しているときに、連動してスマートウォッチ画面にガイド表示する連動機能を提供するものだ。

 どんな風に使えるのかな、と思ってさっそくインストールしてみることにした。まずはスマホでガーミンの「Connect IQ」アプリをインストールして起動し、そこから「Google Maps」アプリを探してインストールを実行する。次に「Garmin Connect」アプリでスマートウォッチと同期すれば、ウォッチにGoogle Mapsアプリが実際にインストールされる。

「Connect IQ」アプリから「Google Maps」アプリをインストール
同期するとウォッチのアクティビティメニューに「Google Maps」が追加される

 筆者が使っているfēnix 7 ProとGoogle Pixel 8 Proの組み合わせでは、インストール直後は正しく連動してくれなかったので、いったん両方を再起動した。その後、スマホのGoogle マップで徒歩移動や自転車移動(クルマ移動にも対応する設定も可能)のナビをスタートすると、自動的にウォッチとの連動も開始されるようになった。

 ウォッチ画面に表示されるのは、目的地到着までにかかる予想時間と、次の分岐点までの距離・方向といった文字情報がメイン。分岐点に近づいたときにウォッチが振動して教えてくれる機能や、先々の分岐箇所を一覧表示する機能もある。必要最小限の機能に絞られたシンプルな内容だ。

スマホでGoogle マップを起動すると、ミラーリングの確認ダイアログが表示
徒歩や自転車での移動の他にクルマ移動でも連動するように設定できる
スマホ側でナビを開始すると、ウォッチ画面でGoogle Mapsアプリを起動するかどうかの確認画面が立ち上がる
次の分岐までの距離や進行方向などが文字で表示される

 ペアリングしているスマホと連動して情報表示しているので、スマホも一緒に携帯しなければならない。それでもスマホの画面を見ることなく進むべき方向が分かるので比較的安全に移動できるだろう。

 自転車移動のナビ時には、スマホをわざわざホルダーなどで固定する手間を省けるのがけっこううれしいかもしれない。

 気になったのはタイムラグがそこそこあること。スマホのGoogle マップではタイムリーに次の分岐点までの距離や進行方向などを表示していても、それがウォッチに反映されるのは数秒後だ。

 徒歩移動ならそこまで気にならないかもしれないが、自転車での移動となるとその遅れが、わりと致命的になってくる。クルマ移動だと反対に混乱してしまうので利用は避けた方がいいかもしれない。

 そもそもガーミンのスマートウォッチ(少なくともfēnixシリーズ)には、地図を表示する機能や、あらかじめ設定した移動ルートを地図付きで案内してくれるナビ機能が備わっている。ウォーキングやランニングのルートナビに使うならそちらを利用した方がはるかに便利だ。ただ、後者のナビ機能は移動用というよりワークアウト向けの機能で、設定が煩雑なのがネックではある。

もともとガーミンには高機能な地図機能がある
あらかじめ設定したルートをナビしてくれる機能は、見知らぬ土地でランニングするときの強い味方

 なので、それらを補完する徒歩移動用のツールとしてなら、今回のGoogle マップ連動機能は活用できるところもあると思う。

 それでも、もうちょっとタイムラグが減ってくれればなあ、という感じ(あくまでも筆者の環境での話なので、ウォッチやスマホの組み合わせが違えば状況は異なるかもしれない)。こうやって機能が着実に増えていってくれるのはガーミンユーザーとしては大変ありがたいのだけれども。

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