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指輪型デバイス「EVERING」でタッチ決済、コンビニでうまく使う方法と電車で気になるところ
【iPhone 16 Pro】
2025年2月13日 00:00
指輪といえば、まもなく発売される「Galaxy Ring」が気になる昨今。ですが、筆者は今さらながら「EVERING」を使っています。買ったわけではありません。昨年「大阪・関西万博ウェルカムキャンペーン」というものに申し込んで、無料で手に入れました。有効期限が2026年8月31日までの「ウェルカムリング」というもので、買ったとしたら1万9800円だったよう。
ちなみに、通常モデルは有効期間が4年で2万7500円。ドコモも取り扱っていて、月額550円の定額プランでも利用できます。
EVERINGはVisaのタッチ決済ができるデバイスです。スマホに専用アプリをインストールしてアクティベートし、クレジットカードを登録して、お金をチャージしたら使えるようになります。充電は不要。スマホなしでも使えます。指輪タイプのクレジットカードと言ってもいいかもしれません。
しかし、昨年の夏、入手した当初はちょっと使ってみて「こりゃダメだ」と思い、すぐに外してしまいました。近所のセブン-イレブンで使おうしたところ、正しく認識されず、エラーになることが多かったんです。
まだ、EVERINGを使っている人は少ないので、何度もやり直していると、店員や他のお客さんから「この人はいったい何をしているだろう?」という冷たい視線を感じたりもしました。
でも、せっかく無料で手に入れたのに使わないのはもったいない。Visaタッチが使える店はどんどん増えていますしね。そこで、今年に入り、再び使ってみることにしました。
以前、セブン-イレブンでエラーすることが多かったのは、筆者のタッチの仕方に問題があったようです。EVERINGはリーダーに対して水平にかざす必要があります。手を開いてかざすと垂直になるため、拳を握るようにするのがいいようです。ガイドにも写真付きで解説されていました。
しかし、筆者は、とにかく「DIGITAL WALLET」と記された部分をリーダーに近づけたほうがいいと思い込んで、水平になっていなかったようです。
また、セブン-イレブンにおいては、スピーディーにかざすことも重要。ネットで調べたところ、先にEVERINGかざしておいてから、支払い方法としてクレジットカードを選択したほうがいいそう。やってみると、その通りでした。
コツをつかんでからは、コンビニだけでなく、スーパーやファストフードでも利用しています。エラーになることは減りましたが、スマホのSuicaやiDなど、いわゆる「おサイフケータイ」に比べると認証に時間がかかることがあり、小さなストレスを感じることもあります。
最近は、Visaタッチに対応する交通機関も増えてきました。そこで、東急線を乗る際に使ってみました。コンビニで決済する場合よりもスピーディーに認証されたので、改札に設置されているリーダーのほうが読み取り感度が高いのかもしれません。いちいちカードやスマホを取り出すことなく、改札を通れるので、非常に便利。まだ対応する交通機関が限定的で、乗車駅と降車駅の両方がVisaタッチに対応している必要がありますが、早く全ての機関が対応して、乗り入れ路線を利用してもスムーズに使えるようになってほしいものです。
EVERINGで電車に乗って不便に思ったのは、使った運賃がすぐに「取引履歴」に表示されないこと。EVERINGでの決済は、その都度、アプリの「取引履歴」画面で確認できますが、交通費だけは翌日に決済される仕組みになっているようです。残高が少ないときに電車に乗ると、足りるのだろうか? 翌日の決済時に金額が不足していたらどうなるのだろうか? と心配になったりしました。
また、同じ交通機関の運賃はまとめて決済され、乗車区間別の運賃は表示されません。このあたりは今後の改善を期待したいところです。
先述の通り、筆者のEVERINGは2026年8月31日まで使えますが、その後、新しいEVERINGを買い替えて使うかどうかは微妙。4年で2万7500円ですから、1か月あたり約573円。EVERINGにはスマートロックの機能もありますが、決済以外の用途がないと、ちょっと高いかなぁと感じています。
筆者が今ひとつEVERINGを好きになれないところを、あらためて挙げると……
反応が遅かったり、エラーになることもある
使える店や交通機関が限られる
なんとなく人の目が気になる
交通機関での決済がすぐに表示されない
(無料で入手した筆者が言うのはなんですが)ランニングコストが高い
ですが、Visaタッチの急速な普及からして、1~4は早いうちに解決するように思います。EVERINGそのものの価格が安くなったら、さらに普及が進むかもしれませんね。