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「Pixel 8 Pro」文字起こしのために直付け外部マイクをパイルダーオンッ!

【Pixel 8 Pro】

Pixe 8 Proに直付けマイクを装着。認識精度は変わるかな?

 Google Pixel 8 Proの「レコーダー」アプリを使ったリアルタイム文字起こしをもっと高精度にしたい! と思って、外部マイクを追加してみることにした。いろいろ悩んだ結果、選んだのはType-Cポート直付けマイク、BOYAの「BY-M100UC」という製品だ。

BOYAのType-C直付けマイク「BY-M100UC」
だいたい人差し指くらいのサイズ感。風防が付属する
持ち運びに便利なケースも付属

 ヘッドセット端子のないPixel 8 Proで外部マイクを使う方法としては、Bluetoothか、Type-Cポートをイヤフォン&マイク端子に変換するアダプタ(と一般的なマイクを組み合わせる)か、今回のようなType-C直付けのいずれかになる。そのなかでは、音質やセッティングの手間、持ち運びのしやすさなどを考えるとType-Cマイクが一番確実でシンプルだろう。

 ただし、この場合はマイクの向きが問題になる。Type-Cポートはご存じの通り端末の下端に設けられていて、ここにマイクを接続すると、通常の端末の向きだと自分の方にマイクが向いてしまう。かといってマイクが相手側に向くようにして端末を平置きすると、画面が逆さまになるから文字起こしされた内容が読みにくく、画面自体も見にくい。そもそもマイクが設置場所と平行になるので、相手にきちんと向いているとも言えない。

 その意味では、BOYAの「BY-M100UC」はマイクの向きを180度の範囲で変えられるので多少は工夫できる余地がある。が、理想からはほど遠い感じ。ベストなスタイルは、レコーダーアプリの画面で文字起こしされているのを自然な画面角度で随時確認できるようにしつつ、マイクはちゃんと相手に向いている、という形なのだ。

平置きして相手に向けた状態だと、レコーダーアプリの画面は逆さまで見にくい

 理想のスタイルは端末本体と向き変えできるマイクだけでは実現不可能なので、端末背面に貼り付けられる薄型のマグネット式スマホスタンドを組み合わせることにした。で、さらにもう1つ工夫を加える。レコーダーアプリは横置き表示には対応しているが、180度回転させて表示することはできない。なので、強制的に画面を180度回転させることが可能なアプリを活用することにした。

マグネット式スマホスタンドを装着
画面を強制的に回転させるアプリ(ここでは「画面回転制御」)を使う。矢印で示したアイコンをタップすると画面が180度回転する

 これによってスタンドで端末を立たせてイイ感じの角度を保ちつつ、Type-Cポートに直付けしたマイクの角度も微調整して相手に向けられる。文字起こし画面の確認も操作もしやすく、言うことなしだ。やや面倒なのは、準備段階で画面を強制回転させるアプリを起動(有効に)するというひと手間がかかってしまうことくらいだろうか。

逆さまに置いても画面確認しやすく、しかもイイ感じの角度になった
別売の風防(1.5cm径ピンマイク用)と組み合わせてさらにカッコよく

 ちなみにレコーダーアプリでは、Type-Cマイクを接続すると「外部マイク (USB)」と表示され、正しくデバイス認識されていることがわかる。このまま「デバイスのマイク」(端末内蔵マイク)に切り替えて録音することも可能だ。

レコーダーアプリでは外部マイクを接続すると「外部マイク (USB)」と表示
内蔵マイクとの切り替えもOK。また、Bluetoothマイク接続時も同じように選択可能だ

 で、実際のところ内蔵マイクと外部マイクとで認識精度に差は出るのか。本コーナーで1年前にPixel 7 Proで試したのと同じ方法で比較した(音声はインプレスのYouTubeチャンネル「PAD」の動画より)。結果は以下の通りだ。

音声認識の比較結果。黄色マーカーは明らかに誤認識している箇所

 明らかに誤認識している箇所のみ黄色でマークした。これを見る限りは、外部マイクの方がわずかではあるものの精度が上がっているようだ。音量などが異なる可能性があるためあくまで参考程度に、ということになるけれども、以前のPixel 7 Proの内蔵マイクで試した結果とも比べてみると、Pixel 8自体のAI性能も高まっているように思われる。みなさんも文字起こしを少しでも楽にこなしたいなら、Pixel 8 Proと外部マイクの組み合わせをぜひ試してみてほしい。

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