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Pixel 7 Proの文字起こしを内蔵マイクと外部マイクで比べた&カーボンカバーにした

【Pixel 7 Pro】

マイクの違いで文字起こし精度に違いが出るのか、確かめてみたりした

 Google Pixelシリーズのウリの1つである、レコーダーアプリの自動文字起こし機能。2021年に日本語対応した当初から注目度の高い機能だったわけだけれど、Pixel 7 Proを手に入れたことで、筆者もようやく試せるようになった。取材などではすでにたびたびお世話になっている。ただ、内蔵マイクだとそこまで精度高く文字起こしできていないような気がしたので、外部マイクにすると変わってくるものなのか、簡単に確かめてみることにした。

 確認の仕方は、Pixel 7 Proの「内蔵マイク」、「Bluetoothマイク」(コンデンサー)、「USBマイク」(コンデンサー)の3種類で同じ音声を聞き取り、それぞれの自動文字起こしの結果を並べて比較してみる、というシンプルな方法。インプレスのYouTubeチャンネル「PAD」の動画を流し、スピーカーから出力される音声を収録する形にした。

レコーダーアプリの画面下部をタップすると……
音声入力元のデバイスを切り替えて収録できる
Bluetoothマイクにはスピーカーフォンの「EMEET M2」を使用
USBマイクとしても使えるICレコーダーの「ZOOM H1n」

 あらかじめお断りしておくと、スピーカーのすぐ近くにマイクを置いた状態で録音した場合は、どのマイクでもほとんど文字起こしの精度に差が出なかった。なので、あえてスピーカーから離した(150cm間隔で置いたステレオスピーカーの中央付近にマイクを設置した)うえで、音量を少し絞ったときの結果を比較している。そもそも実際の取材では話している人の口元で録音できることはまれで、十分な音量で収録できないことがままある。そういう意味だと、どちらかというと実用時に近い条件になっているのではないだろうか(とはいえ環境ノイズが少ない室内での収録なので、結果はあくまでも相対的な違いとして見ていただければ)。

 で、文字起こししてみた結果は以下の通り。オリジナルと比較して明らかに誤って認識されている部分にマーキングしている。これを見る限り、内蔵マイクはやはり精度が少し落ちるようで、ここから手直ししていくのは少なからず手間がかかりそう。対してBluetoothマイクやUSBマイクの誤認識はかなり少ない。マイクの品質(や入力レベルの調整機能の有無)にも左右されるだろうけれど、内蔵マイクより最終的な文字起こしの手間はだいぶ軽くなるはずだ。

文字起こしの結果

 しかしそうは言っても、わざわざ外部マイクを持ち運んだり、セッティングしたりするのは面倒だし、機動力も確実に落ちる。スマートフォン単体で手軽に使えるからこそ価値がある機能とも言えるわけだから、いくら精度が高くなろうとも微妙なところかも……。とりあえず、Pixel 7 ProのUSBポートに直付けできる小型のコンデンサーマイクを利用するとか、手間をあまり増やさず、かつ少しでも精度高く文字起こしできるようにこれからもいろいろ試行錯誤していきたい所存。

 ところでコロッと話は変わって、Pixel 7 Proのスマホカバーも入手した。「漢ならやっぱカーボンでしょ」ということで、eBayで4676円(送料込み)で販売されていた、カーボン素材が使われているものをちゃんと購入。なかなかに軽量、薄型で、図体の大きいPixel 7 Proに装着しても野暮ったさが増すことはない。背面を下にして置いたとき、素の状態だとカメラレンズ部やその周辺が傷つきそうで心配になるけれど、このカバーはさりげなくレンズ周辺を浮かしてくれるのもお気に入りポイントだ。フツーにおすすめである。

購入したPixel 7 Pro用スマホカバー
軽量、薄型でPixel 7 Proに装着した状態でもわりとスリム
カメラレンズ周辺部がわずかに張り出しているので、傷つきの心配が少ないのがイイ