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第65回:プリペイド携帯電話とは
大和 哲 大和 哲
1968年生まれ東京都出身。88年8月、Oh!X(日本ソフトバンク)にて「我ら電脳遊戯民」を執筆。以来、パソコン誌にて初歩のプログラミング、HTML、CGI、インターネットプロトコルなどの解説記事、インターネット関連のQ&A、ゲーム分析記事などを書く。兼業テクニカルライター。ホームページはこちら
(イラスト : 高橋哲史)


先払いで電話を使う「プリペイド」

 携帯電話には、料金の支払い方法が2通りあります。ひとつは、使用した分の通話料が、使用後に毎月請求されるタイプで、通常の携帯電話の料金支払いはほとんどがこのタイプです。もうひとつは、「プリペイド携帯電話」と呼ばれるもので、あらかじめ料金を払っておいて、その料金分だけ利用できるというタイプのものです。

 日本でも、多くの事業者がこのプリペイドサービスを提供しています。東京エリアでは、NTTドコモの「ぷりコール」、J-フォン東日本の「プリカ」、auの「ぷりペイド」、ツーカーセルラー東京の「プリティ」、PHSではアステルの「プチペイド」といったサービスが提供され、各事業者のショップやコンビニエンスストアなどでプリペイド携帯電話を購入できます。

 プリペイド携帯電話は、先に支払った金額以上は通話できませんので、使いすぎ防止に有効的です。通話料自体は多少割高ですが、月々の基本料や毎月の支払いもなく、好きなときに使うのをやめることができるという点で便利です。ただし、使わないで放っておくと、有効期限切れでそのまま使えなくなります。

 発信することが少なく、着信がほとんどといったような用途の場合には、うってつけでしょう。例えば、auの「ぷりペイド」では、1万円のプリペイドカードで365日間使うことができますので、発信に使わなければ、ひと月あたり800円弱で携帯電話が持てるということになります。

 以前は、通常の携帯電話と比較すると、データ通信やメール、Webアクセスなどのサービスが使用できない場合が多かったのですが、現在では徐々にこれらも改善され、データ通信やメールは多くのプリペイドサービスで可能になってきています。使い勝手の上でも通常の携帯電話に近づいてきたと言っていいでしょう。

 日本以外でも、多くの国々でプリペイド式携帯電話が販売され、近頃では国や地域によって、通常の携帯電話よりもプリペイド式の方が加入者が多い場合もあるようです。さらに、GSM方式の携帯電話でも、プリペイドのSIMカードのみ購入が可能で、自分の携帯電話をその国のプリペイド携帯電話として使うことができて便利です。


プリペイドのしくみ

 日本国内でのプリペイドサービスは、専用の携帯電話と決められた度数の「プリペイドカード」を購入することで利用できます。事業者によっては、専用の携帯電話を買わなくても、それまで使っていた通常の携帯電話でプリペイドサービスが利用できる場合もあります。

 カードはスクラッチ式になっていて、スクラッチ部分を削ると数桁の番号が確認できます。利用者は専用の携帯電話からセンターへ電話し、そこで数桁の番号を入力(登録)すると、そのカードの度数分だけ発信可能になります。有効期限内に度数を使い切った場合には、新たなカードを購入して再びカード度数を登録すると、継続利用できるようになります。

 プリペイド携帯電話には、カード度数の有効期限、着信の有効期限、それから番号の有効期限がそれぞれ設定され、必要に応じて期限内に新たなカードを買い、度数を登録しなければなりません。カードの有効期限は、その日までに使い切らなかった場合、そのカードの度数は無効になってしまいます。ただし、着信の有効期限までは、その電話で着信が可能です。カード度数を全部使い切ったり、度数の有効期限になって発信できなくなっても、しばらくの間は電話を受けることが可能です。番号保持期限は最終的な期限となり、この日までに再度カードの度数を登録しないと、同じ電話番号が使えなくなってしまいます。


プリペイド携帯電話には各種有効期限が設定されている。カード有効期限までに度数の登録をしなければならない。度数の登録から発着信可能な期限があり、そのあとの番号保持期限までに新しいカードの度数を登録しないと、同じ番号で電話が使用できなくなる

 つまり、その電話から発信する人は、度数が切れる前、もしくはカード度数の有効期限までに、新しいカードの度数を登録する必要がありますが、もし着信しか使わないのであれば、着信有効期限までに再度登録すればいいことになります。いずれにしても、番号の保持期限までには登録し直さないといけません。


使用には本人確認書類が必須

 以前は、身分証明書類がなくてもプリペイド携帯電話を購入できました。しかし、テレビのニュースや新聞報道でご周知の通り、昨今、犯罪などで使われる事例が多く出てきています。

 そのため、2000年の7月17日以降、日本国内でプリペイド携帯電話を購入する場合は、申込時に購入者の住所と氏名が確認できる身分証明書(運転免許証、パスポートなど)の提示が必要になりましました。

 これは、プリペイド式携帯電話の悪用を防止するために、事業者各社が取り決めたもので、以前からすでにプリペイド式携帯電話を利用しているユーザーについても、住所・氏名の登録を呼びかけています。


・ 「プリコール」(NTTドコモ)
  http://www.nttdocomo.co.jp/products/service/keitai/guide/service/pc/index.html
・ 「プリカ」(J-フォン東日本)
  http://www.j-phone-east.com/p_and_s/preca/start.htm
・ 「ぷりペイド」(au)
  http://www.au.kddi.com/prepaid/index_e.html
・ 「プリティ」(ツーカーセルラー東京)
  http://www.tu-ka.co.jp/pretty/page.html


(大和 哲)
2001/10/23 11:02

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