■ 動く物体の撮影に向いた機能「コンティニュアスAF」
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コンティニュアスAF搭載の「SH904i」
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コンティニュアスとは、「Continuous(連続的な)」を意味する英単語です。AFとは、オートフォーカス、つまりカメラなどの自動焦点合わせ機構のことです。コンティニュアスAFは、自動焦点合わせ機構で、動いている被写体に連続的にピントを合わせ続ける機能のことを言います。最近では、一眼デジタルカメラなどのある程度高級なデジタルカメラにはほぼ搭載されている機能です。
この機能に対応しているデジタルカメラでは、オートフォーカスのモード設定にコンティニュアスAFモードがあります。このモードに設定しておくと、写真を撮影する際に、カメラから被写体への距離が刻々変わっても、それに合わせてカメラがピントを合わせ続けてくれるので、好きなタイミングでシャッターを切ることができます。なお、メーカーによっては、このモードをサーボAFモードなどと呼んでいる場合もあります。
コンティニュアスAFは、動く物体にも連続してピントを合わせ続けるので、たとえばスポーツ写真など、対象が動くものを撮影するときに非常に有効です。ちなみに、一度ピントを合わせて、ピントの位置をそこから動かさない一般的なオートフォーカス機能のことをシングルオートフォーカス、ワンショットAFなどと呼ぶ場合もあります。
シングルオートフォーカスでは、ピントが合った時にロックがかかり、そこからピントがずれないようにします。このピント合わせ方法ですと、被写体が移動してしまうと、撮影したときにピントがずれてしまいますが、逆に風景写真などの静止している被写体を撮影する場合は、ピントの位置を固定させて移せるわけです。
■ 「半押し」が必要ないのは、ケータイでの撮影にもメリット
携帯電話内蔵のカメラも、最近では高機能な機種を中心にAFによってピントを合わせるタイプのものが増えていますが、中には、今回のコンティニュアスAFに対応したカメラを搭載した機種も登場しています。
たとえば、最近発売された「SH904i」のカメラ機能がそうです。この機種では、静止画、動画の撮影時に、このコンティニュアスAFをデフォルトで利用することができるようになっていて、レンズを被写体に向けていれば、その間は常にフォーカスを調整し続けてくれます。
なお、コンティニュアスAFの撮影方式には、シャッターボタンを半押ししている間ピントを合わせ続けるものと、シャッターボタンに触れずに常時ピントを合わせ続けられるものがあります。携帯電話の場合は、いずれの機種も、デジタルカメラ機能が動作している間は、コンティニュアスAFが働き続ける仕様となっています。
携帯電話の場合はボタンが小さく、端末自体も薄いためにシャッターボタンを半押しするのが意外と面倒ですが、そのように感じるユーザーでもコンティニュアスAF搭載機種であれば気軽にオートフォーカスで美しい画像を撮影できます。その意味で、写真上級者だけでなく、あまりカメラに詳しくないユーザーでもコンティニュアスAFは恩恵を受けることができる機能だと言うことができるでしょう。
■ URL
SH904i 便利機能(NTTドコモ)
http://www.nttdocomo.co.jp/product/foma/904i/sh904i/topics_03.html
(大和 哲)
2007/06/19 12:48
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