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第30回:ezweb@mailとは
大和 哲 大和 哲
1968年生まれ東京都出身。88年8月、Oh!X(日本ソフトバンク)にて「我ら電脳遊戯民」を執筆。以来、パソコン誌にて初歩のプログラミング、HTML、CGI、インターネットプロトコルなどの解説記事、インターネット関連のQ&A、ゲーム分析記事などを書く。兼業テクニカルライター。ホームページはこちら
(イラスト : 高橋哲史)


ezweb@mailとは

 ezweb@mailとは、cdmaOne携帯電話C40xシリーズが対応している、auおよびKDDIが2000年11月から開始したメールサービスです。それまでのEZwebでのEメール機能と比較すると、機能が大幅に強化されています。

 ezweb@mailが、これまでのEZWebのEメールとシステム的に大きく異なる点は、EZWebのサーバー側から携帯電話の側に、メール機能が移ったことです。これまでのEZWebのEメール機能は、携帯電話側ではメールの保管ができず、サーバーにその都度アクセスする必要がありました。それが、ezweb@mail対応携帯電話では、メールデータを携帯電話のメモリに保存できるように変更されました。

 これによって、メールの受信方法も変わり、ezweb@mailでは全文一括受信といって、iモードメールなどと同様にメールが到着すると同時に全文データを自動的に携帯に格納する機能が使えるようになりました。この全文一括受信にしておくと、一度配信されたメールを表示するのに通信する必要がないので、すぐに見ることができます。また、従来のように閲覧するたびに課金が発生することがないのでとても便利です。

 なお、メールの読み出し方法については、メールのタイトル、送信者だけを最初に読み出し、必要な本文だけを選ぶ、という方法も選択可能です。この場合は、メールデータは30日間、トータルで3MBまでメールサーバーに保管することができます(ただし、EZwebの従来のEメール機能と違って、「eメール着信お知らせ」サービスは利用できません)。


パソコンのEメールに近づくezweb@mail

ezweb@mail端末のひとつ、ソニーの「C406S」。auの400番台以降の型番の機種がezweb@mailに対応している
 他にも、ezweb@mailではいろいろな機能が拡張されています。その拡張の多くが、パソコンなどで使われているインターネットメールに近い仕組みを利用していて、携帯電話とパソコンやPDAなどとの間で、手軽にいろいろなデータをやりとりできるようなメリットが生まれているのが、この新しいサービスの特色といえるでしょう。

 特に大きな拡張としては、ezweb@mailがMIMEメールに対応したということが挙げられます。MIMEではいくつものパートに分かれているマルチパートメールが利用できるほか、メールにファイルを添付するときの添付の仕方が定められています。例えば、パソコンでやりとりするEメールでは、HTML形式のメールや添付ファイル付きのメールなどで、このMIMEメールの仕組みを利用しています。

 このMIME対応によって、ezweb@mailでは、e-Mailへの添付ファイル送受信や、最大で10KB(全角5000文字相当)のメール受信が可能になっています。

 添付メールでは、100KBまでの画像や音楽などのファイルをe-Mailに添付して送受信することが可能になっています。たとえば、このezweb@mailを使えば、トリコメールやパシャパで撮影した画像ファイルをe-Mailに添付してパソコンに送って見るなどということも可能です。

 またezweb@mailは、対応携帯電話間や、対応携帯電話機とパソコン間で、待受画像や着信メロディなどのデータだけでなく、vCardやvCalender形式のデータを送受信することもできます。このvCard、vCalender形式ファイルというのは、アドレスデータ及びスケジュールデータの事実上の標準フォーマットです。


 このvCard形式のファイルは、パソコン用メールソフトのOutlook Expressなどでは「名刺ファイル」という名前で呼ばれています。Eメールに名刺ファイルを添付して、自分の名前やメールアドレスなどを相手のパソコンに送ったり、また、送ってもらって自分のパソコンのアドレス帳に反映したりが簡単にできるようになっています。

 cdmaOne携帯電話でも、このvCard、Vcalender形式のファイルをやりとりすることで、パソコンや他のezweb@mail対応携帯電話との間で、名前や住所、電話番号、電子メールアドレスやスケジュールなどのデータを、メールで交換することが可能になるわけです。

 受信したデータは、パソコン上のソフトで自分の住所録データやスケジューラーなどに反映させることができますので、パソコンでの対応ソフトを持っているユーザーにとっては、とても便利な機能だといえるでしょう。なお、このvCard、vCalenderファイルのデータは、ezweb@mail対応cdmaOne携帯電話なら、内蔵のPIM(Personal Information Manager、個人の情報管理ソフトのこと)で利用することができます。

 また、au.NETを利用すれば、cdmaOne携帯電話に接続したパソコンやPDAで、そのまま携帯電話のメールアドレスを利用できる、というのもこのezweb@mailの特徴です。これまでは、携帯電話のメールは単純に転送するなどの方法でしか、パソコンで利用することはできませんでした。それが、このezweb@mailでは、「IMAP4」というインターネットプロトコルに対応しているソフトをインストールしたパソコンなどでそのまま使うことができるのです。

 また、細かい変更点としては他にも、今までのEZwebのメールにはなかった、同報宛先を表示しない配信(Bcc)が利用可能になるなどの拡張もされています。


ezweb@mailを使うには

 ezweb@mailを利用するには、C406S、C405SA、C404S、C403ST、C402DE、C401SAなどの、C40x以降のcdmaOne携帯電話で、「ezweb@mail」を申し込むことが必要です。

 利用料金は、「EZweb Aコース」と同じ月額200円の月額使用料と送受信したデータ量に応じたパケット通信料:0.27円/パケットの通信料金がかかります。

 ちなみに、メールアドレスはxxxxx@ezweb.ne.jpというアドレスになり、xxxxxの部分は、他の人が使っていない限り好きな名前を使うことができます。なお、一度取得したメールアドレスは変更できません。




URL
  ezweb@mailのe-Mailについて
  http://www.au.kddi.com/ezweb/mail.html


(大和 哲)
2001/01/30 00:00

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