■ 小さな電子データを配布、ケータイ同士で交換も
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トルカのロゴマーク
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トルカは、NTTドコモが提唱する、新しいデータ配布や共有の仕組みです。同社のFOMA 902iシリーズで利用できます。ちょっとしたテキストやURLなどが含まれた小さいシンプルな電子データを携帯電話に取り込むことができます。
代表的な使い方として、ドコモでは、クーポン券や店舗案内など、これまで紙媒体で配布されてきた情報を、トルカによって携帯電話内へ取り込むことなどを紹介しています。店頭や街頭で配布していたチラシを、トルカ対応のリーダーライターにかざすと携帯電話に読み込んだり、メールで配布したり、というイメージで使うことが想定されているようです。
トルカの仕組みは非常に柔軟に作られていて、上述した使い方以外にもいろいろな方法でデータをやり取りすることができるようになっています。たとえば、より詳しい情報を記述できる「トルカ(詳細)」というデータでは、HTMLタグや画像を含めることができますので、簡単なホームページ風のデータを作り込むこともできますし、自社が運営するiモードサイトへの誘導用ページにすることも可能です。
また、トルカのデータを携帯電話内に取り込む方法として、iモードサイトやメール、iアプリ、外部メモリカードなどが利用できます。赤外線通信やメールなどで、他の携帯電話へのトルカ用データを転送し、コピーすることも可能になっています。これらの点から、非常に幅広い応用ができるデータの流通方法だと言えるでしょう。
■ 小さなテキストファイルを交換し、情報をやり取りする
これまでも携帯電話には、電話帳データなどを赤外線通信でお互いにコピーする機能がありました。トルカは、電話帳だけでなく、いろいろな用途に使えるように「赤外線通信だけでなく、FeliCaやメールなどでやり取りできるようにしたもの」と考えるとわかりやすいでしょう。
トルカでは、もっと複雑なデータをやり取りできるように、あるいはFeliCaやメール、iモードなどいろいろな経路でデータをやり取りできるように、非常に柔軟な作りになっています。画像や着信メロディといったデータは、Base64エンコードで文字列に変換されて、トルカデータにテキストとして埋め込むことで、やり取りしています。
使い方は、iモードサイトや店頭のリーダーライターを介して携帯電話でトルカデータを読み込み、端末内に保存しておき、必要なときに表示します。また、より詳細な情報を記述できる「トルカ(詳細)」というデータは、繰り返しになりますが、簡単なHTMLや画像なども埋め込むこともできます。
一般的な使い方としては、まずトルカデータを携帯電話に読み込ませ、そこからのリンクで詳細データを読み込ませるような使い方が想定されているようですが、iアプリやiモードサイトからであれば、ダイレクトに詳細データのみを読み込ませることも可能です。
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トルカは簡単なテキストデータを読み込ませて、テキストや画像、簡単なHTMLを携帯電話に表示させることができる。トルカからは、さらにHTMLや画像の含まれるトルカ詳細データを読み込むことが想定されているが、ダイレクトに詳細データを読み込ませることもできる
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トルカデータは、ドコモから配布されているトルカエディタで作成することができるほか、サードパーティによる「Web上でトルカを作成するサービス」などを使うことによって、誰にでも作ることができます。
■ URL
トルカ 概要
http://www.nttdocomo.co.jp/service/imode/osaifu/toruca/
作ろうiモードコンテンツ
http://www.nttdocomo.co.jp/p_s/imode/make/toruca/
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(大和 哲)
2005/11/17 13:22
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