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第185回:RSSリーダー とは
大和 哲 大和 哲
1968年生まれ東京都出身。88年8月、Oh!X(日本ソフトバンク)にて「我ら電脳遊戯民」を執筆。以来、パソコン誌にて初歩のプログラミング、HTML、CGI、インターネットプロトコルなどの解説記事、インターネット関連のQ&A、ゲーム分析記事などを書く。兼業テクニカルライター。ホームページはこちら
(イラスト : 高橋哲史)


 RSSリーダーとは、Webサイト内にあるRSSファイルを読み取り、その情報から、さまざまなサイトの要約や、Webページなどを表示できるソフトウエアです。

 「RSS」とは、RDF Site Summery(RDFを利用したサイトの要約)という意味で、Webサイトの要約データを作るためのデータフォーマットです。「RSS」は、XMLという言語の応用の1つで、「名前空間(Namespaces in XML)」という定義さえ決めておけば、XMLを扱うどのような機械でも、そのデータに書かれている意味を活用できます。

 このRSSを構成する語彙の定義としては、対象Webページの「タイトル」「アドレス」「説明」「画像のアドレス」などがあり、また「説明」の中にはさらにそれらの語彙を入れ子にすることができます。また、XMLという言語の特性上、他の応用からの名前空間を同時に利用することも可能なのです。従って、

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タイトル:ケータイ用語の基礎知識
筆者:大和哲
 タイトル:第184回:Edy とは
 タイトル:第183回:TD-SCDMA(MC) とは
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というような内容を機械にわかる形で表現することもできます。

 パソコンではRSSファイルを利用して、複数のWebサイトから効率よく情報を得られるように「RSSリーダー」がよく利用されるようになってきており、さらにインターネットプロバイダのドリーム・トレイン・インターネット(DTI)が、会員向けに携帯電話対応のRSSリーダーを提供し、試験サービスを開始しています。

 RSSのように、あるデータがどんな内容なのかを示す情報を「メタデータ」と呼びます。メタデータの形式は、RSS以外にも存在しており、注目されている応用法もいくつかあります。たとえば、次世代のWebとして注目されている「セマンティックWeb」もWebのメタデータを利用した応用の1つです。


バックナンバーの目次(左)に筆者やコーナー名を添えた情報をRSS(右)にしたもの パソコン用のRSSリーダーにはさまざまな種類がある

RSSリーダーの使われ方

 RSSデータは、Webサイトのサマリー(要約)としてWebデータと同じようにインターネット上で公開されています。

 たとえば、朝日新聞社のWebサイト「アサヒ・コム」では、そのサイトに乗せている見出しの要約を「 http://www3.asahi.com/rss/index.rdf 」というアドレスで公開しています。サイト中のニュースの見出しが変更されると、この要約中にリストアップされている見出しもそれにあわせて変更されます。

 RSSデータは、人間がタイプして作成できますが、ほとんどの場合は自動化されており、コンピュータが定期的にスクリプトを利用して生成しています。

 ちなみに、多くのブログサービスには、最初から使いやすい作成スクリプトが標準で添付されていたり、あるいはオプションとして用意されていることが多く、そのため、RSSを生成しているサイトが非常に多いのです。


RSSリーダーは、あらかじめ決められたサイトをRSSデータを取得して、更新されたか、サイトの更新内容の要約などをユーザーに知らせる。パソコンでの利用が多いが、最近では携帯電話向けも登場している

 RSSリーダーはパソコンや携帯電話、あるいは携帯電話にデータを送る中継サーバー内で動きます。RSSリーダーは、RSSファイルのアドレスのリストを持っており、必要なときに、RSSファイルを読み取ってサイトの要約データを表示します。

 先述した、DTIの携帯電話向けRSSリーダーでは、ユーザーが最大で50件までサイトを登録できます。RSSリーダーは、これらの登録サイトからRSSデータを読み込み、ユーザーの操作に応じてサイトの見出しや要約を確認できるようになっています。

 また、パソコン用のソフトでは、定期的に登録されたサイトのRSSをチェックして、更新されたWebサイトがあれば、ポップアップで表示したり、電光掲示板のようにニュースを次々表示してくれるなどというソフトも存在しています。


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(大和 哲)
2004/06/30 11:19

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