ドコモの「ahamo」、使える機能や使えないオプションは？――移行／乗り換えする前に確認

　NTTドコモのオンライン専用料金プラン「ahamo」が3月26日に提供開始する。「ドコモにはなかった中容量の料金プラン」（ドコモ井伊社長）として、世間からの注目が高い「ahamo」だが、既存の料金プランと何が違うのか。

　本記事では、料金と容量のほか主な機能の有無などを含めて紹介する。なお、本記事では特に記載しない場合、税込価格で表記する。

月額料金と価格

　「ahamo」の月のデータ容量は20GB、料金は税込2970円。追加のデータ容量は、1GBあたり550円。

　月のデータ容量を使い切った場合の通信速度は、最大1Mbpsとなる。

ネットワーク

　ネットワークはドコモの4G LTEと5Gに対応、テザリングもできる。eSIMは提供しない。

　海外ローミングは、海外82の国と地域で無料で提供する。15日を超えて海外で利用する際は通信制限がかかるが、月間のデータ容量20GBを国内と海外共通で使用できる。

　国際電話は、WORLD CALL対応。

通話定額

　「ahamo」には、5分／回までの通話が無料で含まれている。

　無制限の通話定額は、月額1100円で提供する。

留守番電話／キャリアメールなど

　キャリアメールや留守番電話は提供しない。

　一方、「＋メッセージ」や緊急速報メール「エリアメール」や災害用伝言板、災害用音声お届けサービス、フィルタリングサービスを提供する。

　このほか、有料オプションの「Disney＋」や「DAZN for docomo」、「dTV」や「dアニメストア」などのエンターテイメント系サービスや「AppleCare＋ for iPhone」や「ケータイ補償サービス」なども提供する。

　また、キャリア決済はドコモ決済が利用できるが、spモード決済「spモード コンテンツ決済サービス」と「メロディコール音源利用料」は利用できない。弊誌でも記事にしているが、ファンクラブなど継続課金のコンテンツをspモードで決済している場合、自動でドコモ決済などには移行しないので、ユーザー自身で支払い方法の変更など手続きが必要。

　公衆無線LANの「d Wi-Fi」は無料オプションとして提供する。

申込みやサポート

　申込みは、「ahamo」公式サイトから受け付ける。サポートは専用チャットで対応する。

各種割引はいずれも対象外

　「ahamo」では、学割や家族割などはいずれも実施しない。

　ただし、ドコモの家族割に関して、「ahamo」ユーザーの割引はないが、契約数としてカウントする。

シンプルさが魅力、海外ローミング無料やオプションに加入できる

　シンプルさが魅力の一つである「ahamo」。5分／回の無料通話も無料で利用できたり、海外での利用分も20GBの容量に含まれているなど、アクティブな若者を意識したサービスとなっている。

　一方、ドコモから移行するユーザーに向けては、spモード非対応料金プランとなるため、一部のオプションや機能が使えなくなる場合がある。申し込みページでは、ドコモユーザーのプラン変更の際に「注意書き」や「オプションの解約を促すメッセージ」が表示されるので、申込時に確認しよう。

　なお、「ahamo」では、キャリアメールが提供されない。キャリアメールのアドレスで登録しているサイトやコンテンツでは、プラン移行、乗り換え前にメールアドレスを変更する必要がある。

　特に、近年セキュリティ向上のために、2要素認証としてメールアドレスにセキュリティコードを送信して認証するコンテンツがある。認証に使っているアドレスが使えなくなると、煩雑な手続きを経てメールアドレスを変更することになるため、事前に確認しよう。