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ドコモの「ahamo」値下げ、対応機種やサービス詳細発表まとめ
2021年3月1日 16:04
NTTドコモは、3月26日10時提供の新たな料金プラン「ahamo」(アハモ)の詳細を発表した。新たに値下げが盛り込まれたほか、当初予定していた対応機種のほか、サービス内容についてのアップデートも行われた。先行エントリーは160万人を突破した。
値下げ、税込2970円に
ahamoの料金はこれまで、税抜で2980円(税込3278円)と案内されていたが、3月1日の発表で値下げすることが案内され、税抜2700円となった。
これにより、消費税込みの価格が2970円となり、4月1日の総額表示義務付け以降も、3000円を下回る価格に設定された。
この料金には5分通話定額が含まれたまま。他社の同様のプラン(povo、LINEMO)は音声通話を分離するかたちで2480円(税抜)となっている。音声通話を含んだ上で比較するとドコモの「ahamo」が約300円安い設定となった。
ahamoでは通信品質が通常のドコモの料金プランと同等で、5Gも利用できる。テザリングも追加料金なし。海外82の国と地域の通信も、「ahamo」の20GB内で利用できる。
ドコモでは、競合他社の「povo」「LINEMO」が音声通話定額を分離し、2480円としてきたことから、「税込でも3000円を下回るのであれば納得していただけるのではないかと考えて値下げすることにした」(NTTドコモ営業本部長の鳥塚滋人氏)と説明。原資や業績への影響については、「ahamoは他社ユーザーから来ていただく、既存ユーザーに使い続けていただくことを目指している。そのあたりで(原資、収益への影響を)吸収できる」としている。
値下げにともなう、MVNO向けの接続料については、2021年度向けのものを算出する際に、かなり低減が図られる見通しとのことで、MVNOでも今後の料金で十分同じことが実現できるとして総務省の有識者会合での新たな議論も不要との見通しが示された。
dカード特典を用意
ドコモが発行するクレジットカード「dカード」「dカード GOLD」では、特典が用意されることになった。ひとつはdカード GOLDだけのもので、利用額に応じたdポイントの付与(上限300ポイント)。もうひとつがどちらのカードでも、通信量が追加されるというもの。こちらは9月からの提供となる。
ドコモでは、ahamoのターゲット層である20~30代のユーザー層において「dカード」をさらに利用してもらうため、特典を設定したという。
対応機種が明らかに
ahamoでは計93機種が対応機種として発表された。このうちiPhoneシリーズは21機種、Androidは72機種。
ドコモでは、型落ち機種3機種を「オススメ」として挙げており、「iPhone 11」「Galaxy S20 5G」「Xperia 1 II 5G」がラインアップされる。こちらはahamoのWebサイトで販売される。
まだ発表に至っていない、動作確認中の機種はあるものの、何らかの不都合など、配慮すべき点があれば「ahamo」のサイトで案内される。
3月1日発表の対応機種は、ドコモから販売された機種について調査したもの。他社発売のものや、SIMフリーのものは現在、動作確認中とのことで、判明次第、ahamoのWebサイトで案内される。確認中のものは、ユーザーが実際に試して使える可能性はある。
ただし非対応とされる機種については、通信できないとのこと。
サービスサイトがオープン
3月1日からはサービスサイトがオープンした。
サービス開始時には専用アプリで利用額や、日々の通信量の確認・追加などができるようになる。
問い合わせはアプリからチャットで利用できる。今後申込手続きのなかでオンラインでの本人確認(eKYC)を一部活用する。
新規・MNPの手続き
契約の流れとして、まず新規・MNPの場合は3パターンある。
SIMカードのみ契約する場合は、ahamoのサイトで申し込み、SIMカードを受け取るだけ。eSIMについてはセキュリティ面などを検討中だが、対応する方針という。
先述した「オススメスマホ」の購入は、ahamoのWebサイトでプラン契約と同時に端末を購入する。
ドコモで扱われる最新機種については「ドコモのギガプラン」を契約して最新機種を購入。それらの端末・SIMを受け取ってから「ahamo」へプランを変える。
既存ドコモユーザーの手続き
これまでドコモ回線を利用している既存ユーザーについては、端末を購入しない場合は、ahamoのサイトでプランの変更手続きを進めるだけ
オススメ3機種のうちどれかを購入する場合は、ahamoのサイトで端末を購入し、同時にahamoへ申し込む。
最新機種を購入する場合は、まずドコモオンラインショップで最新機種を購入し、それを受け取ってから、ahamoのサイトでプランを切り替える。
ahamoでspモード決済は使えない
ahamoでは、ドコモのネット接続サービスである「spモード」を用いない。
あわせてspモード決済にも非対応となる。dメニューで提供されるコンテンツについては、いったん契約が解除されるため、別の支払い方法を案内する方向で検討中という。dTV、dマガジンなど「d~」のコンテンツが影響を受ける。
ただし、「ドコモ払い」は使えるため、Google Play、iTune(App Store)や、Amazonなど通販サイトは「ドコモ払い」で支払い、通信料金と合算して支払える。
既往契約の「違約金」は
かつての料金プランで存在していた「違約金」(中途解約金、1万450円)は、ahamoへの切り替えても、まだ「2年縛り」の途中であれば留保される。そのため更新期間以外に解約すると解約金を支払うことになる。
ただし、ahamo自体に期間拘束はないため、「ahamo」前の契約で残っていた“2年縛り”の終了時期を迎えた後は、違約金を支払う必要はない。
キャリアメール
総務省の有識者会議で議論されているメールアドレスのポータビリティ(キャリア乗り換え後も同じメールアドレスのキャリアメールを使えるようにする仕組み)への対応については未定。ただし、ニーズがあれば対応していく考えで、総務省の議論を踏まえて検討していく。
ケータイ補償サービスを引き継ぎ
2020年12月の「ahamo」発表以降、徐々にサービス内容についての詳細が明らかにされてきた。たとえばファミリー割引のグループ内通話、「みんなドコモ割」のカウント対象といった点だ。
今回は、新たに既存ユーザーに向けて「ケータイ補償サービス」の引き継ぎが発表された。これまで契約していた補償がahamo切り替え後も適用される。
もし故障した場合、ahamo契約の場合は、オンラインでの申込みとなる。
回線の利用期間引き継ぎについては、dポイントクラブのステージ判定に用いられる。