みんなのケータイ

家族で使うドコモ回線、ひとつ「ahamo」にするのなら

 本コーナー「みんなのケータイ」は、普段の記事と異なり、さまざまな筆者が、それぞれの立場からスマホの普段使いの様子や、活用術などをご紹介しております。そんなコーナーで今回、筆者がご紹介するのは今話題の料金プランについて。

 目指したいのは「契約中のプランのうち、しがらみのない子供(大学生)用回線を変えるため」の見直しです。

 筆者の家庭(夫婦と子供)では、これまでNTTドコモの回線を利用してきました。そこへやってきた今春の「新料金プランのラッシュ」。

 筆者自身は、MVNOなどのプランを複数契約しているのですが、家族ぐるみで利用してきたのはドコモでした。固定回線も利用していますし、クレジットカードもしっかり使っています。

 そうした中で、大学生になった我が子の回線は、これまでは5GB以下に抑えてもらっていたので、月額利用料も比較的割安に仕上がっていました。しかしスマホをどんどん使いたい年頃。「ahamo」も登場しましたし、MVNO各社からも新料金が登場して選びやすくなりました。

 たとえばIIJmioの「ギガプラン」のうち、20GBを選ぶと月額2068円。対してドコモの「ahamo」は同じ20GBでも2970円。もちろん通信品質の違いがありますので、どちらを選ぶか、迷う方もいらっしゃるでしょう。

 検討する上で筆者が並べたのは、「基本料」「spモード」「通話定額の料金」「各種割引」です。

 これらは携帯電話料金を見直す上で、しっかり確認したい部分。たとえばドコモ回線を家族で使っていると、「みんなドコモ割」「ドコモ光セット割」の影響があります。ahamoに変える、あるいは解約すると、「みんなドコモ割」の割引額が変わることがあります。

ドコモの料金シミュレーションは便利……なんですが、現状にあわせた結果になります。「これからもっと使いたい」にはマッチしてないようで……

 たとえばahamoにすると、ahamo回線の割引はなくなります(ahamo回線では1000円引き→0円)が、家族の回線における「みんなドコモ割」の金額はそのまま。

 でも解約して他社回線にすると筆者の場合、対象回線が3回線→2回線になり、「みんなドコモ割」の割引額は2200円(2回線分)→1100円になります。

現在利用中の料金プラン
5Gギガホ(筆者)ギガライト2(1GB以下)ギガライト2(5GB以下)
基本料金808529485148
spモード330330330
通話定額187000
みんなドコモ割▲1100▲1100▲1100
ドコモ光セット割▲11000▲1100
dカード割▲18700
5Gギガホ割▲110000
679821783278
世帯合計12254

 割引額が少なくなると、支払額はどうなるのか。ざっと合算してみたところ、世帯全体でのドコモ回線の支払額は、300円ほど安くなるよう。金額面では微妙ですが、5GB以下だったところから20GBまで使えるようになり、満足度は上がりそう。手続き面でも一番楽です、たぶん。

子供回線のみ「ahamo」にする場合
5Gギガホ(筆者)ギガライト2(1GB以下)ahamo
基本料金808529482970
spモード3303300
通話定額187000
みんなドコモ割▲1100▲11000
ドコモ光セット割▲110000
dカード割▲18700
5Gギガホ割▲110000
679821782970
世帯合計11946

 節約を追求するなら、MVNO一択です。それも家族それぞれの回線をまるごとお引越ししちゃうのが一番でしょう。そうすることで、「考慮しなきゃいけないこと」がいろいろさっぱりするのも確かです。とはいえ筆者の場合は、すでにMVNO回線は契約していますし、5G回線も必要ではあるのですが……。

 あらためて感じたのは、MVNO、そしてドコモでも「ahamo」のシンプルでわかりやすい点。もちろん、これまでの料金プランも、ドコモ(や大手携帯各社)のクレジットカードを使うことでのdポイントの付与率の変動や、固定回線との一体化した請求などのメリットはあります。家族向け、あるいは固定回線のセット割は適用されるととても嬉しいもので、ユーザーとしては歓迎したい。しかし、「乗り換えやすさ」という点では、ちょっと小難しく感じてしまうことは否めません。このあたりはトレードオフと考えるべきなのでしょう。

 5月下旬には、総務省が乗り換えやすさにフォーカスした有識者会合「スイッチング円滑化タスクフォース」の報告書を発表しました。この春は、政治主導の携帯電話料金値下げが進みましたが、「乗り換え」に関する仕組みはどうなるのか、引き続き注目したいところです。

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