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楽天と連携する米AST、スマホとのダイレクト通信衛星「BlueBird 7」打上失敗 費用は保険で
2026年4月20日 17:13
米AST SpaceMobileは、スマートフォンと直接通信可能な次世代商用衛星「BlueBird 7」の打ち上げを実施したが、予定より低い軌道に投入されたため運用を断念すると発表した。
打ち上げと軌道投入の状況
BlueBird 7は、米フロリダ州のケープカナベラル宇宙軍基地で、ブルーオリジン社の大型ロケット「ニューグレン」を用いた3回目のミッションとして打ち上げられた。打ち上げ後、衛星はロケットから分離され電源も入ったものの、ロケット上段の要因で計画よりも低い軌道に投入された。
高度が低すぎるため、搭載されているスラスター技術では運用を維持することができず、軌道から離脱させることが決まった。なお、この衛星にかかった費用はAST SpaceMobileの保険契約によって回収される見込み。
BlueBird 7の特徴と狙い
BlueBird 7は、AST SpaceMobileが構築を進める宇宙ベースのセルラーブロードバンドネットワークを構成する衛星で、低軌道に展開される8番目の衛星となる予定だった。
一般的なスマートフォンに直接ブロードバンド接続を提供し、ピーク時120Mbps超のデータ通信速度を実現できるように設計されていた。
低軌道上で携帯電話と直接通信するために必要な電力と感度に対応できる、約2400平方フィートのフェーズドアレイアンテナを搭載し、音声やビデオ、データ通信を含む完全な4Gおよび5Gの速度をサポートする計画だった。
今後の展開
現在は「BlueBird 32」までの衛星が生産段階にあり、約30日後には「BlueBird 8/9/10」の3機が出荷可能な状態になる予定。複数の打ち上げプロバイダーとの契約により、2026年中には平均して1~2カ月ごとの打ち上げを見込んでおり、2026年末までに約45機の衛星を軌道上に展開するという目標は据え置かれている。
