ニュース
NEC、軌道上のメッシュネットワーク実現に向けた実証衛星開発 27年度に打ち上げ予定
2026年3月20日 09:00
NECは、光通信による衛星コンステレーション実現に向けた、小型の技術実証衛星を開発する。すでに設計は完了しており、2027年度に軌道上に打ち上げられる予定。
軌道上のメッシュネットワーク構築のため、光通信やミリ波、データ処理などに用いる機器の軌道上での実証を行うとする。以下の3点が取り上げられている。
まず、宇宙空間における放射能被ばくについて、小型衛星に搭載可能な光送受信機の耐放射線設計を評価するという。多数の衛星を連携して運用する衛星コンステレーションにおいて、大容量のデータを伝送可能な高性能、かつ多数の衛星に搭載するため安価な光送受信機が求められている。
次に、AMD製の信号処理デバイス「アダプティブSoC Versal」の動作実証を行うとする。これは、多数の衛星をつないだデータ伝送で重要となる複雑なルーティング処理を、高速に行うための要素技術とのこと。
そして、光通信とは別に、ミリ波を用いた地上局との通信試験を行う。搭載されるミリ波帯のQ/Vバンド送受信機器は、NICTの委託研究「Beyond 5G」の技術を引き継いだものとのこと。
技術実証衛星を作る背景
衛星コンステレーションは、数十から数千の衛星で構成されるメッシュネットワーク。通信干渉を避けながら大容量のデータ転送を可能にするため、衛星間のデータ伝送には光通信が有力視されているという。
さらに、光通信の低遅延で大容量のデータ伝送を処理(ルーティング)するため、衛星内に高性能な計算能力が必要となる。
これらを、汎用技術を用いて安価で短い開発期間で生産、地上ネットワークとは異なる処理に対応できる高性能なアプリケーションの開発が重要とのこと。
