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アップル ANC性能が2倍に向上した「AirPods Pro 3」を発表
2025年9月10日 03:26
9月10日(日本時間)に開催されたアップルのイベントにて、最新ワイヤレスイヤホン「AirPods Pro 3」が発表された。イベント当日から予約を開始し、発売は9月19日となる。
AirPods Pro 3では、独自に設計したマルチポートの音響アーキテクチャを備え、耳に音を運ぶ空気の流れを正確に制御することで、空間リスニング体験が向上。低音の響きも改善されており、音楽、番組、通話といったさまざまなジャンルの音声が、クリアになる。
アクティブノイズキャンセリング(ANC)機能は、前モデル比で最大2倍、初代AirPods Pro比では4倍のノイズ除去ができる。超低ノイズのマイクと、先進的なコンピュテーショナルオーディオによって実現した。
ANCを有効にした状態では、最大8時間の音楽再生が可能。前世代より33%も、再生時間が増加している。外部音取り込みモードでは、1回の充電で10時間連続駆動する。
イヤーチップにはフォーム材を注入した新しいデザインを採用しており、ノイズアイソレーションを強化。XXSサイズを含む、5つのサイズが用意されている。
イヤーチップの刷新に合わせ、AirPods Pro 3の本体サイズも小型化。1万以上の耳の3Dスキャンを解析し、10万時間以上のユーザー調査を実施して最適化することで、フィット感を向上させている。
Apple Intelligenceを活用した機能として、ライブ翻訳のベータ版が利用できるようになる。ライブ翻訳を有効にした状態で話すことで、対話相手の音声が、自分の設定した言語に翻訳される。iPhoneを水平ディスプレイとして使用し、対話相手の言語へと、自分の発言を翻訳するライブ文字起こし機能を合わせて活用することもできる。
ライブ翻訳中は、ANC機能により相手の声の音量を下げ、翻訳音声が聞き取りやすくなる。ライブ翻訳は、英語、フランス語、ドイツ語、ポルトガル語、スペイン語で利用可能となり、日本語を含む4言語は、2025年末までに登場する予定となる。
AirPods Pro 3では、カスタム心拍センサーや、目に見えない赤外線を毎秒256回パルスで照射し、血流中の光の吸収を測定するカスタムフォトプレチスモグラフィー(PPG)センサーを導入。加速度計、ジャイロスコープ、GPS、iPhoneのオンデバイスAIモデルのセンサーフュージョンと組み合わせることで、最大50種類以上のワークアウトを開始したり、心拍数と消費カロリーの記録ができる。
Apple Fitness+のユーザーは、心拍数、消費カロリー、ムーブリングの進捗状況、バーンバーなど、リアルタイムのパフォーマンス指標を、iPhoneの画面上で直接表示できるようになる。
また、AirPodsシリーズとしては初となる、IP57等級の耐汗耐水性能を有するため、汗や雨にも強くなっている。













