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「Android 15」では処理能力が5~10%アップも可能に、アプリのメモリ管理で新たな仕組み

 グーグル(Google)は、Androidの次期バージョンである「Android 15」について、ユーザーが端末上で16KBと4KBのページサイズを切り替えて、それぞれのページサイズでアプリケーションをテストできるようにする開発者向けオプションを実装した。

 Android 15のQPR1 ベータ版から、Pixel 8およびPixel 8 Proで利用できるようになる。

 ページとは、オペレーティングシステム(OS)がメモリーを管理する最小単位。ほとんどのCPUが4KBのページサイズをサポートしていることから、Android OSやアプリケーションは、従来から4KBのページサイズで動作するように構築および最適化されてきた。

 アーム(ARM)によるCPUは16KBのページサイズをサポートしており、Androidが16KBのページサイズを使用すると、全体的なパフォーマンスが5~10%向上し、使用メモリーが約9%増加するという。

 OSのパフォーマンスを向上させ、選択肢を端末メーカーに提供するために、Android 15では16KBか4KBを選べるオプションが用意される。

 現時点で16KBのページサイズをサポートするAndroid端末は市販されておらず、グーグルではパートナー企業と協力し、既存の端末で開発者向けオプションを利用できるようにするための取組みを実施している。