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「Android 15」正式版が登場、まずはPixelシリーズから
2024年9月4日 12:22
Androidの最新バージョンとなる「Android 15」がAndroid Open Source Project(AOSP)向けに公開され、正式版としてリリースされた。今後数週間のうちに、対象のPixelシリーズに向けて提供が開始される。
また、今後数カ月のうちにサムスンやソニー、シャープなど、さまざまなメーカーのスマートフォン向けに提供される。
フォント関連
Android 15の中国語、日本語、韓国語(CJK)言語用のフォントファイルであるNotoSansCJKは、可変フォントとなる。また、Android 15は、デフォルトで日本語の変体仮名フォントをバンドルしている。
加えて、Android 15のJUSTIFICATION_MODE_INTER_CHARACTERは、中国語や日本語など、区切りとして空白文字を使用する言語の文字揃えを改善する。
カメラやメディアの改善
Android 15は、ラウドネスメタデータを含むAACオーディオコンテンツを持つアプリに対して、オーディオのラウドネスとダイナミックレンジの圧縮レベルを調整する。これにより、オーディオレベルをユーザーのデバイスや環境に適応させる。
Android 15のLow Light Boostは、低照度条件下でプレビューストリームの露出を調整し、高画質な画像プレビューを実現する。また、低照度条件下でのQRコードのスキャンなどを可能にする。
加えて、高度なフラッシュ強度調整機能により、画像を撮影する際に、シングルモードとトーチモードの両方でフラッシュの強度を正確に制御できるようになった。
ユニバーサルMIDIパケットのサポートが仮想MIDIアプリに拡張され、作曲アプリがUSB MIDI 2.0デバイスと同様に、仮想MIDI 2.0デバイスとしてシンセサイザーアプリを制御できるようになっている。
ユーザー体験の向上
Android 15では、大画面のデバイス向けのマルチタスク機能として、お気に入りの分割画面アプリの組み合わせを保存できるようになる。また、画面上のタスクバーを固定して素早くアプリを切り替えられる。
Android 15では、SDK 35をターゲットにしている場合、アプリはエッジからエッジまで表示されることがデフォルトとなる。システムバーはデフォルトで透明または半透明となり、コンテンツは後ろに描画される。
アプリのアーカイブや16KBのページサイズ対応
Android 15では、アプリのアーカイブやアンアーカイブに対するOSレベルのサポートが追加される。
アーカイブによってAPKやキャッシュファイルは削除されるが、ユーザーデータは保持される。LauncherApps APIを通じてアプリを表示可能な状態に戻し、オリジナルのインストーラーをアンアーカイブのリクエストに応じて復元できる。
Android 15以降、一部の端末では開発者オプションとして16KBのページサイズがサポートされる。Androidデバイスがこのページサイズを使用する場合、初期テストでは、メモリ使用量が約9%増加する一方で、全体的なパフォーマンスが5~10%向上することが示されたという。
プライバシーとセキュリティの強化
Android 15の「プライベートスペース」では、ユーザーはデバイスの上に別のスペースを作成し、追加の認証レイヤーの下で機密性の高いアプリを保管できる。
また、Android 15は、ワンタップでパスキーを使用したサインインをサポートする。