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「Android 15」、ベータ版最後となる第4弾リリース、日本語フォントが可変フォントに

 グーグル(Google)は、Androidの次期バージョン「Android 15」のベータ版第4弾をリリースした。

 第4弾はベータプログラムでは最終版となる予定で、ベータユーザー以外が「Android 15」を利用する前に、アプリの準備が整っているか確認するように促している。

 今回のリリースは、2回目のプラットフォーム安定版リリースで、APIとアプリに関する動作は最終版となる。このため、開発者はアプリを確認して統合できるうえ、「Android 15」向けのアプリをGoogle Playで配信できる。

PNGベースの絵文字を削除

 「Android 15」では、従来のPNGベースの絵文字フォントスタイル(NotoColorEmojiLegacy.ttf)が削除された。このため、Pixelスマートフォンなど一部の「Android 15」デバイスでは、ベクターベースのファイルのみ利用できる。

 Googleでは、「Android 13」からシステム絵文字レンダラーで使用される絵文字フォント スタイルをPNGベースのものから、ベクターベースのファイルに変更したが、互換性の理由から「Android 13」と「Android 14」では、古いフォントファイルを保持し、独自のフォントレンダラーを持つ古いアプリケーションがアップグレードできるようになるまで、古いフォントを使い続けられるように対応してきた。

 アプリをベクターベースの絵文字に対応するには、プラットフォームテキストレンダリング(platform text rendering)を使用して、ビットマップベースのCanvasにレンダリングすると必要に応じてRAW画像を取得できる。また、最終手段としてはレガシー絵文字フォントをAPKにバンドルして対応することも可能。

Android 15の新機能

 このほか、「Android 15」向けの新機能では、日本語、中国語、韓国語のフォント「NotoSansCJK」が可変フォント(variable font)となっている。また、低照度ブースト(Low Light Boost)では、Camera 2とナイトモードカメラ拡張機能の両方で利用できる、新しい自動露出モードで、低照度環境下でもプレビュー画面や録画の体験が向上するという。

 画面共有モードでは、新たに「部分的な画面共有」が実装され、ユーザーは画面全体を共有するのではなく、特定のアプリウィンドウだけを共有対象にできる。

正式リリースは8月以降を予定