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ミリ波の普及目指すドコモ、スカイツリーでのイベント「XR絶滅動物園」をひと足先に見てきた

 NTTドコモは10月14日~15日、東京・押上で「LOST ANIMAL PLANET XR絶滅動物園」を開催する。参加費は無料。「スカイツリーに、絶滅動物大復活!」と銘打たれ、XR技術など最新テクノロジーを駆使した体験型のコンテンツが用意される。

 ドコモは今回のイベントを通じて、ミリ波と呼ばれる高周波数帯の普及を図っていく。同社CSO(チーフスタンダイゼーションオフィサー)の中村武宏氏が、イベントの狙いを語った。本稿では、報道陣向けに先行公開されたイベントの内容とあわせてご紹介する。

中村氏

ミリ波を「正のスパイラル」に

 高周波数帯のミリ波を活用するメリットは、通信の高速・大容量化を図れること。一方で、直進性が強く減衰量が大きいといった課題もあり、ミリ波の導入エリアは限定的なものとなっている。

ドコモのエリアマップ。ミリ波エリアは紫色で示されているが、まだ場所は限られている

 中村氏はミリ波について「面的にエリアを構築するのではなく、人が集まる場所や高トラフィックの場所で、スポット的に使うイメージ。将来的にさまざまなユースケースが考えられ、社会実装を進めていきたい」と語る。

 普及がそれほど進んでいないミリ波の状況を「負のスパイラルに陥っている」と表現した中村氏。ユースケースやエリア、対応端末が限られていることが絡み合い、普及が遅れているとする。

 ドコモは今回のイベントをきっかけに、「正のスパイラル」への転換を狙う。一般の来場者に加え、ビジネスパートナーにもミリ波などの技術を披露することで、ユースケースの創出やエリア拡大、端末の普及につなげていく考えだ。

3つの体験型コンテンツを用意

 今回のイベントでは、3つの“絶滅動物体験”として、「目撃せよ! ティラノサウルスvsトリケラトプスAR観戦」「救出せよ! タイムスリップレスキュー! マンモス救出大作戦!」「体感せよ! 恐竜を触ろう。タッチ! トリケラトプス」を楽しめる。そのほか、会場内でスタンプラリーに参加できる。

「目撃せよ! ティラノサウルスvsトリケラトプスAR観戦」
「救出せよ! タイムスリップレスキュー! マンモス救出大作戦!」
「体感せよ! 恐竜を触ろう。タッチ! トリケラトプス」

 技術としては、ミリ波(28GHz帯)を利用した5G SA(スタンドアローン)のほか、ドコモの触覚共有技術「FEEL TECH」なども活用される。

会場内、ミリ波のアンテナ
会場内、Sub6のアンテナ
中村氏の投影資料
実際の写真
ドコモでは速度テストも実施した

「目撃せよ! ティラノサウルスvsトリケラトプスAR観戦」

 高速・大容量の5G通信により、リアルなAR体験が実現する。会場内で、スマートフォンを通じてティラノサウルスとトリケラトプスの戦いを観戦できる。

コンテンツのタイトルにも「ミリ波」というワードが
化石レーダーを使って、ティラノサウルスとトリケラトプスを呼び出す
リアルな化石その1
リアルな化石その2
勝負の行方はいかに……?

「救出せよ! タイムスリップレスキュー! マンモス救出大作戦!」

 ミリ波とクラウドレンダリングによって、高精細なCGをリアルタイムに生成し、複数の端末に同時配信する。

 ゲームの内容は、スマートフォンの画面内に表示される道具を使い、氷漬けのマンモスを救出するというもの。家族や友人などのグループで参加しても楽しめそうだ。

ゲーム中の様子。位置情報の活用により、ほかの参加者もゲーム内で「クロマニョン人」として表示される
ゲームの流れ
ゲーム開始前にはスポットのスキャンが必要

「体感せよ! 恐竜を触ろう。タッチ! トリケラトプス」

 専門家の監修を受け、恐竜の皮膚の感触などを先述の「FEEL TECH」で再現。リアルな映像とあわせて楽しむ新感覚のコンテンツとなっている。

体験で用いるデバイス
首からかけて使用する
使用前に計測を実施
球状のデバイス
2つに分かれるので、それぞれを手に持つ
デバイスを通じてリアルな感触を楽しめる

イベントの詳細

 「LOST ANIMAL PLANET XR絶滅動物園」は、10月14日~15日の各日10時~18時、東京ソラマチ 4F スカイアリーナで開催される。参加費は無料で、誰でも参加できる。