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KDDIが5G SA「ネットワークスライシング」を放送事業者向けに提供 高校野球でも活用
2025年4月17日 18:06
KDDIは、放送事業者向けに5G SA方式によるソリューションの提供を開始した。ネットワーク機能を仮想的に分離する「ネットワークスライシング」を用いて、スタジアム・アリーナといった場所から中継映像を送る通信品質を確保する。
このソリューションでは、観客のスマートフォンが利用するネットワークと、映像中継に使用されるネットワークを論理的に分離することで、中継に必要な通信品質を安定して提供できる。ケーブルの敷設が不要で無線による中継が可能となるため、機材の簡素化や設営作業の負担軽減、さらにはコスト削減が期待される。
また、スマートフォンのカメラやドローンを活用することで、多様な視点からの映像提供が可能となり、より臨場感あふれる映像体験を実現できる。
本ソリューションは、今後、WAKONX Broadcastを構成するアセットとして、野球や陸上競技などのスポーツ中継制作に活用される予定。すでに、3月18日~30日に開催された第97回選抜高等学校野球大会の中継において導入されており、スマートフォンで撮影した縦型動画を用いた映像制作が実現された。