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ドコモのXRコンテンツが一度に体験できる「XR BASE」が秋葉原に登場、体験無料予約不要で気軽に楽しめる
2023年3月28日 15:11
NTTドコモ傘下のNTTQONOQ(コノキュー)は、JR秋葉原駅(東京都千代田区)構内に、XRコンテンツが体験できショールーム「XR BASE produced by NTT QONOQ」(XR BASE)を3月30日10時に開設する。体験料などは不要で、原則予約なしで利用できる。
「XR BASE」では、NTTドコモやコノキューが開発/運営を行っているXRコンテンツを気軽に体験できる。一般ユーザーがXRを身近に感じられるコンテンツや、ビジネス向けにも活用できるソリューションなどが展示されている。実際に体験することもできるほか、必要に応じてスタッフから案内を受けることもできる。
今回は、一足先に「XR BASE」に訪れる機会を得たので、展示されているコンテンツの一部をご紹介する。
目を引く大型ビジョン「Matrix Stream」
「XR BASE」入ってすぐに目に入る大型ビジョン「Matrix Stream」では、プロモーションの放映がされるほか、「バーチャルライブおよびXR汎用映像送出システム」によるバーチャルライブを楽しむことができる。
「バーチャルライブおよびXR汎用映像送出システム」では、離れたスタジオからのバーチャルライブ映像がそのまま配信されるほか、バーチャルアイドルなどと交流することもできる。
将来的には、この「Matrix Stream」を使用したバーチャルライブやイベントなどを実施していくことを検討しているという。
街まるごとXR体験できる「XR City」
「XR City」は、新宿(4月3日~9月30日)や東京ドームシティ(3月24日~5月31日)など特定のスポット限定のコンテンツを体験できるコンテンツ。
スマートフォンアプリをダウンロードするだけで利用できるものだが、秋葉原の「XR BASE」でもその一部を体験できる。
ブラウザで体験できるメタバース「XR World」と「DOOR」
ブラウザだけで体験できるメタバース空間「XR World」では、実際のアバターの動きや操作感などを体験できる。
無料で利用できるので、気に入れば展示されている二次元コードからアクセスすれば、そのまま施設外でも利用できる。
同様のブラウザベースのコンテンツとして「DOOR」も展示されている。こちらも「XR World」と同じ仮想空間のプラットフォーム。
「XR World」では、1つのワールドに多くのユーザーが集まってコミュニケーションをしたりコンテンツを楽しんだりできる。
一方、「DOOR」では、ユーザーがコンテンツごとに空間を立ち上げることができ、それぞれ独立した世界を作り上げることができる。
3Dモデリングなど一定の技術があれば、個人法人問わず無料で空間を立ち上げることができ、バーチャルの展示会や決算会見など少人数イベントなどを開催できる。また、コノキューに空間の立ち上げから設計、運営まで委託することもでき、地方の観光地をバーチャルで再現するなど100万人以上のユーザーが体験しているという。
NTT XR Real Support
「NTT XR Real Support」は、遠隔サポートサービスを提供できるビジネスユースのソリューション。現地側と遠隔支援側の2者が映像と音声で接続され、遠隔支援ができるもの。遠隔側は、Webブラウザで遠隔支援でき、現地側は対応のMRグラスのほか、スマートフォンやタブレットを使って支援を受けられる。
遠隔支援側は、現地側端末のカメラ映像を確認しながら、支援できる。表示されるマニュアルは、双方で同期しているので、違う内容を伝えているといったリスクを軽減する。
また、空間ポインティング機能を搭載しており、遠隔支援側が現地側カメラ映像に描画すると、その描画が現地側の映像にも反映される。空間を認識しているので、カメラの場所が動いても、描画位置が動かず正確かつわかりやすく支援できる。
Magic Leap 2も体験できる
「XR BASE」では、米国で2022年に発売された「Magic Leap 2」を体験できるスペースも用意されている。
筆者が体験したのは、XRで猫とふれあえるコンテンツ。実在する猫をボリュメトリックビデオ(Volumetric Video)撮影し3DCG化されたものが立体映像で登場し、さまざまな角度から猫とふれあうことができる。
ねこが足下をうろうろするシーンや、猫におやつをあげる体験、猫を持ち上げる体験をすることができ、高精細でリアルなXR体験ができる。
秋葉原を選んだ理由
NTTコノキュー マーケティング部門長の山下 智正氏は、今回の「XR BASE」を体験を重視している場所とし、XRを発信するリアル拠点として同社だけでなくパートナー企業と連携して展開していくと説明。メタバースやデジタルツイン事業、XRデバイス事業を中心に、個人/法人の両面からアプローチしていくという。
秋葉原の地を選んだ理由については、「秋葉原は日本屈指のサブカルチャーの街、そして電気街であり、アーリーアダプターやサブカルチャー好きの方が集まっていると認識している、XRという領域と非常に親和性が高いと考え、JR東日本にお声がけした」とコメント。
また、常設型のショールームとして開設されており、今後数年かけてXR体験やデバイスを触ったり大画面でキャラクターに会えたりするさまざまな体験コンテンツをラインアップしていくとし、その中で、ライブなどのイベントを適宜開催していくことを検討している。なお、イベント開催時など混雑が予想される場合は、イベントごとの有料化やチケット制などを行う場合があるとしている。