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コストコでも買えるようになった「Starlink」、料金プランや活用例は?

 8月24日、日本国内のコストコで、衛星通信「Starlink(スターリンク)」の装置の販売が始まった。まずは大阪府門真市の新店舗で販売され、今後ほかの店舗にも拡大される見込み。

 コストコでは期間限定で特別価格で販売されるほか、特典も用意される。

 小売店でも購入できるようになったとあって、「Starlink」に興味を持った方も多いかもしれない。そこで本稿では、「Starlink」についてあらためて概要などをご紹介する。

「Starlink」で何ができるの?

 「Starlink」は、TwitterあらためXで注目を浴びるイーロン・マスク氏が率いるSpaceXのサービス。地球低軌道で運用される世界最大規模の衛星コンステレーションを活用し、高速かつ低遅延なインターネットサービスを提供している。

「Starlink」サービスサイトより(以下同)

 サービスサイトで「日本の離島、農村どこからでも」とアピールされているように、「Starlink」の強みは、Starlinkアンテナを置くための開けた場所さえあればインターネットサービスを利用できることにある。iOSやAndroid向けにアプリも用意されており、接続状況などを確認できる。

 基本的にデータは無制限に利用できるが、ネットワークの混雑時や利用が集中する時間帯には、速度や性能が低下する場合があるとされている。

使い始めるにはいくらかかる?

 「Starlink」のサービスを利用するには、ハードウェアの購入と、月々の通信料の支払いが必要になる。

 ハードウェアの価格は7万3000円で、「Starlink」のサービスサイトでは3万6500円で販売されている。

 コストコでは配送料込み7万3000円の「スタンダードキット」が、9月11日までは半額(3万6500円)になる。また、コストコでの特典として、スターリンクの月額利用料に充当可能な1万3200円相当のクレジットが付与される。

個人向け料金プラン

 国内における「Starlink」の個人向け料金プランは、主に2つ。場所を固定して使うことが想定されている「レジデンシャル」と、場所を問わず使える「ROAM」だ。

場所を固定して使う「レジデンシャル」

 本稿執筆時点では、「レジデンシャル」が月額6600円、「ROAM」が月額9900円。サービスは月単位のサブスクリプション形式で請求され、いつでもキャンセルできる。

場所を問わず使える「ROAM」
プラン利用料
「レジデンシャル」月額6600円
「ROAM」月額9900円

活用例

 「Starlink」は、たとえば離島や山間部などのエリアにおけるインターネットサービスとして使える。また、工事不要という特性を活かして、転居の際の一時的な利用も想定される。本誌では白根雅彦氏によるレビューを掲載した。

 また、「ROAM」プランでは「山間部での季節利用」のほか「外出先での生活」が活用シーンとして挙げられており、アウトドア用途でも役立ちそうだ。