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KDDIと商船三井、フェリーやクルーズ船で「Starlink」のトライアル

 KDDIと商船三井は、商船三井グループが運行する船を対象に「Starlink Business」のトライアル利用を8月以降、順次開始する。船上の通信環境を改善する目的。

トライアルでの導入が決まった4隻の船

 トライアルで導入されるのは「にっぽん丸」「さんふらわあ さっぽろ」「むさし丸」「さんふらわあ さつま」の4隻。陸地を離れた航路を進む船は、携帯電話基地局からの電波が弱く、静止軌道衛星による衛星通信は速度の問題で快適な通信が難しい課題がある。今回のトライアルでは、Starlink Businessの海上向けサービスを船のクルーや従業員に向けて試験的に提供。その結果を踏まえて乗客へのサービス範囲拡大も検討する。

 運行に関わるデータなどを高速でやり取りできることは安全運行に寄与するほか、若年層のクルーからは陸上と同じ高速インターネットを求める声が多く、クルーズ船・フェリーの乗客からも同様の要望は多いという。8月以降に順次、トライアルでの導入を開始し、今秋以降に各船の状況やスケジュールに応じて本格導入を進める。