IOWN光電融合デバイス製造の新会社「NTTイノベーティブデバイス」6月設立へ

　NTT（持株）は光電融合デバイスの企画、設計、開発、製造販売をする新会社「NTTイノベーティブデバイス株式会社」を2023年6月に設立する。

　新会社の事業では、IOWN構想の電力効率の向上の実現に向け、光電融合の低消費電力化をコンピューティング領域に導入、適用することで社会全体の消費電力増大の課題解決に貢献するとしている。

　今後は、光電融合デバイスの企画や設計、開発、製造、販売を行う製造会社としての体制を整えるため、8月をめどに「NTTエレクトロニクス株式会社」との統合を予定している。

　NTT（持株）代表取締役社長の島田明氏は、大量生産に向けて自前で製造設備を持つのか、はたまた製造拠点を持たないファブレスにするかどうかなど、製造に向けた体制は未定と説明。まずは、ネットワーク向けの小型デバイスを手掛け、最終的には光電融合の半導体を手掛ける。

　メインの製品として光電融合デバイスに焦点を当てるにあたり、NTT自身が打ち出したIOWN構想にもとづく製品であり、心意気を示すために新会社を設立した側面もあるという。デバイスだけを手掛ける予定であり、新会社は100％子会社になる。2025年には光電融合デバイスの出荷にこぎつける考え。