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NTTから次世代ネットワークの「APN IOWN1.0」、3月16日に提供開始

 NTT東日本とNTT西日本は、通信ネットワークの全区間で光波長を専有する「APN IOWN1.0」を、3月16日から提供する。あわせて、「APN IOWN1.0」における遅延の可視化などに対応する端末装置「OTN Anywhere」も発売する。

 NTTでは、次世代のネットワーク構想として「IOWN(Innovative Optical and Wireless Network、アイオン)」を提唱。2024年の仕様確定、2030年の実現を目指し、研究開発が進められている。

 今回、IOWN構想の実現に向けた初めての商用サービスとして、「APN IOWN1.0」の提供がスタートする。

 「APN IOWN1.0」は、Point to Pointの専有型100Gbps回線。従来比で1/200となる低遅延や、“ゆらぎ”ゼロをうたう。インターフェイスには、光伝送網の多重収容を実現する「OTU4」を採用している。

 料金は月額198万円で、eスポーツやリモートエンターテインメントなどを主なユースケースとして想定する。

ユースケースの例

 「APN IOWN1.0」における遅延の可視化や、遅延を調整する機能を備えた「OTN Anywhere」も用意される。価格は1台645.7万円~。拠点の遅延測定結果をOTN Anywhereのログとして出力し可視化する機能や、1マイクロ秒単位で遅延を調整する機能などを搭載する。

IOWNを活用したイベントの予定