ニュース

河野デジタル大臣「マイナカード電子証明書のスマホ搭載は2023年5月に」、健康保険証の廃止予定も

 河野太郎デジタル大臣は13日に記者会見を行い、マイナンバーカード電子証明書のスマートフォンへの搭載について、Androidスマートフォンでのサービスを2023年5月11日に開始することを明らかにした。iPhoneでのサービスについては、決まり次第案内される。

 また、2024年度秋に、現行の健康保険証の廃止を目指すことも明らかにされた。健康保険証とマイナンバーカードの一体化に向けて取り組みが進められる。

河野大臣

 河野大臣は会見の冒頭で、「デジタル社会を作っていくうえで、マイナンバーカードはいわばパスポートのような役割を果たすことになる」と発言。マイナンバーカードについては、取得利用の加速に向けた取り組みが進められている。

 マイナンバーカードの電子証明書がスマートフォンに搭載されることにより、オンラインでの各種申請やマイナポータルへのログインなどが、スマートフォン一台で行えるようになる。河野大臣は「今、システム構築を実施している」としたうえで、Androidスマートフォンによるサービスの開始時期について、2023年5月11日になるとした。

 「iPhoneでのサービスはどうなるのか」という質問に対しては、「今ご報告できるのはAndroid搭載のスマートフォンのみ。それ以外については、決まり次第お知らせする」と回答した。

マイナンバーカードと、健康保険証や運転免許証の一体化

 また、マイナンバーカードと健康保険証の一体化に向けた取り組みとして、カードの様式の見直しなどを検討したうえで、2024年度秋に現在の健康保険証の廃止を目指す。

 河野大臣はこの取り組みについて、「細部にわたり、きめ細かく環境を整備する必要がある」とコメント。「医療のDX(デジタル・トランスフォーメーション)を考えたとき、マイナンバーカードをはじめとした基盤整備は必要になってくる」としつつも、関係者の理解が得られるよう丁寧に取り組む必要があると語った。

 マイナンバーカードと運転免許証の一体化についても、2024年度末の予定時期を前倒しできないか、検討が進められているという。