ニュース

マイナカードによるキャッシュレス決済をオフラインで、横須賀市などが実証実験

 神奈川県横須賀市、ジェーシービー、トッパン・フォームズは、災害による通信障害や電源途絶を想定し、横須賀市内の店舗でマイナンバーカードアプリケーション搭載システムを活用したオフライン環境下でのキャッシュレス決済システムの実証実験を実施する。実証は、3月14日10時に実施される。

 実証では、JCBはオフライン環境下で実施された決済情報の精算集計、トッパンフォームズはテスト用マイナンバーカードへのアプリケーションの導入、決済を行う店舗用決済端末および端末に搭載するアプリケーションの提供を担当する。

 利便性の高い決済システムを構築することで、マイナンバーカードのさらなる普及を促進するという。さらに、自治体の各種ポイント事業やクーポン事業、支援事業などの施策へのマイナンバーカードの活用による利便性向上、地域活性化、自治体業務効率化に貢献するとしている。

 実証の背景として、キャッシュレス決済の利用率が急増しているが、オンライン環境が利用できない状況になった際に、多くの生活者が不便・不安を抱える恐れがあるということが挙げられる。

 また、コロナ禍で拡大する自治体の各種ポイント事業や地域振興関連のクーポン事業などにおいて、紙による運用とデジタルによる運用が混在し、担当者の業務負荷の増加や管理の煩雑さ、印刷・郵送コストなどの課題がある。

 マイナンバーカードの普及が進んでおり、健康保険証や運転免許証との一体化の実施など普及の加速が見込まれるため、実証実験でマイナンバーカードを活用するに至った。