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QRコードがIEEEマイルストーンに認定、デンソーとデンソーウェーブ

過去にシャープの電卓や東海道新幹線など

 デンソーとデンソーウェーブは、1994年に開発した2次元コード「QRコード」がIEEEの主催する「IEEEマイルストーン」に認定されたと発表した。

 「QRコード」は、当時のデンソー応用機器技術部門が開発した2次元コード。「読み取りやすく、大容量の情報が扱える」というコンセプトのもと、バーコードの約200倍の情報が扱え、高速に読み取ることができる2次元コードを開発した。

 デンソー内の在庫管理などで活用され、現在では特許を無償開放し、商品管理や電子チケット、電子決済などさまざまなシーンで活用されている。

 IEEEマイルストーンは、開発から25年以上にわたって国際的に高い評価を受けてきた技術革新の歴史的業績を表彰するもの。

 日本の企業や団体では、東海道新幹線や鉄道用自動改札システム、衛星放送やハイビジョン、電卓や3Gファクシミリの国際標準化などが認定されている。

 デンソーウェーブでは、現在も新たなQRコードの機能を開発している。

 一つのコードに「公開用」と「非公開用」の2種類のデータが格納できる「SQRC」や、人の顔の特徴をQRコード化できる「顔認証SQRC」、自由なデザインとセキュリティを両立した「フレームQR」などを開発しており、本人確認や、偽造品対策、電子チケット生成などの分野に展開していくとしている。

デンソーとデンソーウェーブがこれまでに開発したQRコード