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【第5回 ケータイ国際フォーラム】
シャープの松本氏、同社の携帯電話開発理念を語る
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シャープ
情報通信事業統括 代表取締役専務
松本雅史氏
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3月15日と16日の2日間、京都のパルスプラザにおいてケータイ関連の展示会「第5回 ケータイ国際フォーラム」が開催されている。同会場で行なわれているカンファレンスの中でシャープの情報通信事業統括 代表取締役専務の松本雅史氏は「シャープの半歩先戦略と今後の展望」と題した講演を行なった。
松本氏はまず、シャープの商品開発における理念を紹介する。シャープ歴代社長の言葉を引用し「ナンバーワンよりオンリーワンを目指す」と説明。そうした理念の下、IEEEマイルストーン賞を受賞した卓上電卓をはじめとした、数々の世界初・日本初の商品を創出できたことを紹介する。
こうした商品を開発できた背景には「デバイスと商品の垂直統合」があると解説する。CCDや液晶など独自の部品デバイスを開発し、さらにその特徴を活用した商品を開発し、市場に投入する。そうして商品が売れて市場が成長すれば、またデバイスも進化できる。こうしたスパイラルがあると説明する。シャープでは部門を越えた社長直轄の「緊急プロジェクト制度」を設けることで、異部門間で連携しつつ商品開発ができると語る。
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デバイスと商品の垂直統合について
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緊急プロジェクト制度について
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ケータイでは「半歩先を行くオンリーワン商品の継続投入によりシェアアップ」と紹介する。「半歩先」について松本氏は「ここで言う半歩とは半年程度。1歩先、2歩先にするとインフラなどの条件が整っていないことがある。半歩先を次々出し続け、市場をリードするという作戦」と説明。具体例として同社のデバイス部門の先進デバイスを活用したカラー画面ケータイ「J-SH02」や、通信サービスの進化と連携した初のカメラ付きケータイ「J-SH04」などを紹介。先に紹介した理念のとおり、世界初・日本初となる数々の「オンリーワン携帯電話」を提供できたことをアピールした。
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半歩先戦略
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デバイス部門との連携
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通信事業者との連携
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オンリーワン携帯電話の例
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最新の同社のケータイとしては「半歩先」のオンリーワン商品によりシェアを拡大させていることを説明。ユーザーアンケートでも好調な反応を得ていることもアピールした。さらに最新の商品紹介の中では発表されたばかりのワンセグケータイ「Vodafone 905SH」も紹介した。
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シェア図。ただし統計によって順位は変わるという
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905SHについて
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今後のケータイについてはインフラ進化やワンセグ、新規キャリア、MNPなど大きな変化があると述べる。松本氏は「FMCやそれにテレビ放送が入ったトリプルプレイ、こういったものが今後導入されてくる。ライフスタイルが変わる」と説明する。さらに「ケータイがあれば何でもできるように、ケータイがなければなにもできないくらいになる」と今後のケータイの進化について語る。
講演の最後に松本氏は「新しいオンリーワンデバイスでもって、SHのケータイを世界に広めていこうと思う。日本のケータイは先進的だが、量的な面では世界市場の5%。残り95%の海外市場に向けて、魅力的な端末を価格・スペックのバランスをよくとってやっていき、日本とシャープが世界をリードしていきたいと思う」とし、世界市場への挑戦もアピールした。
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国内携帯電話の進化
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新たなサービスや機能について
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携帯電話進化のビジョン
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将来の携帯電話について
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■ URL
シャープ
http://www.sharp.co.jp/
ケータイ国際フォーラム
http://itbazaar-kyoto.com/forum/
■ 関連記事
・ ケータイ関連の展示会が京都で開幕
(白根 雅彦)
2006/03/16 11:50
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ケータイWatch編集部 k-tai@impress.co.jp
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